2週間ほど前、九州での仕事のついでに墓参りもと思い、
小学生の娘と初めて二人旅をした時のこと。(楽しかったなあ)

福岡県に二日市という駅がある。
その二日市からタクシーで太宰府天満宮へ。
最近の関東は肌寒いぐらいだったから、九州の暑さが堪えると思いつつ、
ふと運転手さんの登録証をみたら「森 林」とあった。
苗字か?
いや、それにしても、、、
思い切って尋ねた。
「あのう、すいません。本当にしょうもないことですが運転手さん、運転手さんのお名前は「もり」様ですよね。
「(やや甲高い九州弁で)あー、そうですもんねっ」
とすると、お名前の読み方・・・
「(含み笑い)しょっちゅう聞かるっとですよ、そのまま、そのままでよかけん、自然に読んで下さい。」
「はあ、と、いうことは…」
「はやし、と読みます(先に云うんかい!)」
「やはり、そうですか。他に読み方無いですもんね」
「ンもーほんなごっつ、バカな親ですもんねー(と、まんざらでもなさそう)」
「いやいや、そんなことは」
「森の下に、林を付けますか? だって木が少なくなっとるとですよ、おかしいでしょ!」
「はあ...実行に移すことが凄い、親御様かな…なんて」
「やっぱ、親も若かったけんね、少し受けを狙ったとでしょうね」
「…やはり…そうですか」
「お陰で一発で名前ば覚えてくれますけんど」
「そりゃそうでしょう」
「良いことも、悪いこともありますよ」
「そんなものですか」
二日市から太宰府までは近い。こうして件の運転手様とは別れたが、やはり一期一会。
九州らしさを感じた「親子のエピソード」ではある。