私は、司会関連の講座だけで800~1,000人位の参加者と会う。
そもそも顔を見分けるのが下手なのに、その数が毎年だともう端から諦めている。
だから申し訳ないが、滅多に顔と名前が一致しない。
珍しい名前は葬祭Dの受験対策用に覚えたりするし、
天才や怪物のように驚異的な方も(滅多にいないが)顔は覚える。
つまり、相当のインパクトがないと、分母の数が数だけに覚えられない。
今、東海地方を拠点に全国展開する葬儀社様の連続司会研修を
ここ数年担当させてもらっている。
そこでの出来事。
この日は忙しく、予定の参加メンバーに欠席が目立った。
少人数で1セット2回が基本、なるべくマンツーマンの指導を入れながら、
司会以外の業界の話も交えて進めさせていただく。大体この繰り返し。
受講生には、テキストと連動したCD教材が付く。
このシステムを採用して6年~7年経つ。

この日、5年程前に、別件で私の司会講座に参加された方がいた。
といっても、私は顔も覚えていない。
いくら事前練習をやらせているとはいっても巧すぎる。
この会社はかなり優秀で、巧い人が続出するのだが、
今回ばかりは音の変化も声量も…モノが違い過ぎた。
初級レベルを遥かに凌駕した技量に慄いた。
(そりゃ私だって、声を聞かせてもらえば分かりますよ…)
ということで、
「あの、無茶苦茶巧いです…ホントのことを言って、司会しているでしょ」
「いえ、ホントにしていません。司会は外注で決まっていますから」
「???…ウソ(そんなはずはない)」
もしかしたら!
と思い、私と何処かで会っていますか?
「はい」
「分かった、私の講座に出た事あるでしょう!」
「5~6年前に二日連続の講座に出ました、覚えてらっしゃいますか?」
「ガーン!覚えてらっしゃいませんでした、ホントにごめんね、顔覚えるの下手で」
「いえ、あの時下手でしたから。覚えていらっしゃらないとは思ってました」
ガクっ。(わかっているな)
実はそれもあるのだ、巧い人は印象に残るのだが…
本当に申し訳ない。
彼女は偶々職場を移籍して、その後、縁あってこの講座に出席と…不思議な縁。
講座の後、車の中で繰り返しCDを聴いていたらしい。
ん~~そう云う事だったのか。
いずれにしても、CD教材の底知れぬ威力に参りました。
このような経験を年に何回かしております。
その講座は、11月4日・5日と連続で行われます。
(綜合ユニコム株式会社 連絡先 03-3563-0099)
恐らく、もう遅いと思いますが司会が上手くなりたい方は是非参加を。
必ず、「巧く」なりますから。