マッチが使えない (井手)

煙草を止めて久しい。

体調はすこぶる良ろしい。

喉にタンも絡まない。

(汚くてゴメン)

司会者はタバコを吸っちゃ駄目だね。

(白々しくて、ゴメン)

最近、湯葉の味が分かるようになった。

(今頃? お前いくつだって、遅くてゴメン)

飯が美味すぎて太るから、常にダイエットだ。

(リバウンドを繰り返して、メンゴ)

だけど、時々不便だ。

それは、私の周りから火が消えたことに由来する。

何かの拍子に、火を点けたい時がありますよね。

…放火の話じゃないよ…

例えば、商売柄なんだけど、お墓で線香やローソクに火を点ける時。

風よけが付いている100円ライターのような専用の物を持っていくのを忘れた時。

(チャッカマンのことだった)

「誰か、ライター持ってないか?」

と、こうなりますよね。


我が家は、敷地内に墓があるから取りに帰っても大したことではないのだが、

それでも誰かがライターを持っていたら便利ジャン、と思ってしまう。

そしてその誰かとは、本来、私だったのだ。

 

しかし、今回私はマッチを持って行った。

何故なら、最近の小学生は、縄文人みたいに「木を擦り合せて火を起す」

のはやったことがあるのに、マッチを使えないと聞いたからだ。

マッチを見た時、???の顔。

1本擦ってみた…火が付く。

子供の顔色が変わる。

やってみたいらしい。

「危ないから…」等と云いつつやらせてみる。

案の定、マッチが使えない。

擦る勢いがないし、マッチ棒が短くて怖気づいている。

ふふふ、こうやるんだよっと!

 

お父さん、凄い!