高齢者の自動車免許 (井手)

最近の終活イベントでは、終活と云う言葉が浸透したからだろうか、高齢者が多く集まる。しかし葬祭関連業者が主催する終活の場では、65歳以上である高齢者の自動車免許、

この自主返納の話はあまりでないようだ。

(されているところもあるでしょうが…一般的にはメインではありません)

しかし、昨今の様々な事件を見る限りそういうわけにもいかない気がする。

つい先日の宮崎市内の繁華街の舗道700メートルを暴走した事故には唖然とした。

数年前から認知症の症状が、そして過去にてんかん発作…何とかならなかったのだろうか。

その前の北陸道では逆走して正面衝突、4人が負傷。

事実、65歳以上の高齢ドライバーの起こす事故が、ここ15年で急増しているらしい。

ある年齢を超えたら運転免許を強制返納させる制度を設けるべきだ、という声もあるが

公共交通機関が整ってない地方では生活の足を奪うことになり、買い物や病院にも行けず孤立させてしまうだろう。

では、自主返納させたらというが、その為には自治体がフォローしなければならない。

何にしても難しい。

自動車免許証、自主返納の取り組みは984月からだそうだが、一般に高齢化が進んでいる都道府県ほど、伸び悩んでいるそうだ。

そんな中、突出した伸び率を示しているのが大阪だそうで、理由が面白かった。

大阪では、「自主返納特典」として、338企業と提携してサービスを打ち出している。

例えば、タクシー料金10%引き、高島屋やイオンなどの小売店による無料配送。

オリックスの公式戦内野自由席2400円(当日)が、1500円で手に入ったり、

ブランド品・金・プラチナの買い取り価格10%上乗せ、

また303000円の占い鑑定が2000円だとか、遺言や相続の無料相談、

遺影撮影10%引き、葬儀費用5%引きなど…

 

ちょっと待った!

大阪の運転の凄まじさ・交通事情は、皆さんよくご存知ですよね。

信号機が黄色で止まる車はいませんし、もしブレーキを踏んだら

後続車からクラクション攻撃を受けます。

勿論、横断歩道を渡る人も同じこと、黄色は急いで渡れ、赤になり始めはギリギリ行ける。

そんな大阪で、高齢者が運転をしたいと思いますか?

逆に、特典がそれだけあるなら、もういいやと、疲れるから運転はと…

ここまで書いて欲しかったな!

えっ、そんなことない…わたしだけ。

こりゃまた失礼しました。