昨夜のイブ、食卓に並んだ御馳走の数々。
しかし、その御馳走の中に遺伝子組み換え作物を使っている物がどれ位あるのか。
恐ろしいような話である。
しかし遺伝子組み換えの問題は、食用と非食用とでは考え方が違うので
一概には申し上げられない。
推定では、日本の輸入穀類の半量以上は既に遺伝子組み換え作物であるという。
非食用に的を絞れば、青いバラの商業栽培は夢があると思えるし、
また、除草剤に耐性がある作物など園芸作物や材木では寧ろ応援したいくらい。
しかし今日はこの話ではなく、先頃ニュースになったロシアのドーピングだ。
それが国家ぐるみかどうかは別として(私は可能性が高いと思う)、
例えば自国の身長2メートルの男子バレーボール選手と、
同じく身長180センチ位の女子のバレーボール選手を結婚させ、
3人も子をもうければ、バレーボール選手として遺伝的には優れているから、
幼い頃から国家で英才教育をすればどうなるか?
誰でも考えることだが、地球の人口の4分の1弱を占めるだろう中国や
大国ロシアでは、既に似たようなことが起きていても驚かない。
しかも、これはドーピングに引っ掛からない。

今年の日本のスポーツ界では、様々な分野で黒人の遺伝子の力を見せつけられた。
短距離走、野球、駅伝、ラグビー…
彼らや彼女らに何らやましい所はないが、国家が介入すると途端に危ない。
科学の発達は、嘗ては治らなかった難病をDNAの遺伝子操作によって治癒することもあるだろう。それは素晴らしいことだ。
しかし、パラリンピックの選手が義足をつけて、オリンピックの選手を負かしたら…
きっと反感を買うに違いない。
同じように、再生治療で作られた足で、オリンピックで金メダルを取ったら…
きっと、批判の対象になるような気がする。
仮に、一定量の電力を、決められた時間間隔で足に放射し、その時に摂る特殊な食事と
特殊な運動で、足だけの筋肉を膨大に増強することが出来る…と云う発見をし、
50歳代の私が治験者となって成功しオリンピックで金メダルを…
きっと、猛烈な批判の嵐に会うだろう。
現時点では、そこまで心配する必要はないだろうが、いずれ似たようなことが起こる筈。
遺伝子組み換えの問題は、本来は神の領域だから…難しい。