倹約遺伝子 (井手)

 

2016年がスタートした。

 

年末は相変わらず、その年の10大ニュースとかで騒いでいた。

 

或いは、その年度に大活躍したスポーツ選手の特集を組んだり、

 

年末の番組はいつもこんな感じだ。

 

 

私は自分の仕事場が自宅の近くに有るので31日までは何かと出社した。

 

2015年を振り返ると、体重は72キロから81キロの間をウロウロした。

 

いつも決まったパターンなのだが、6月位からウェイトオーバーになり始め…

 

きっとビールに違いない…そして9月からまた痩せはじめるといういつものパターン。

 

ところが毎年の人間ドッグを12月に行っているのだが、年明けに結果が届いた。

 

各年度を見てみると面白い。

 

最初にショックを受けるのは、10年前は172センチだった身長が今では170センチ。

 

同様に10年前、68キロだった体重が今年は74キロ…軽い肥満と必ず云われる。

 

体重だけを気にしていたが、何と身長まで縮んでいたとは…トホホ。

 

重くなったから背が縮んだのか、老化からくる骨の委縮かは定かではないが、

 

この現象が“老ける”ということなのだろう。

 

 

 

肥満は、生きるためのエネルギー消費能力を効率よく出来るようになった。

 

つまり簡単にいうと、燃費がよくなったので…などと云うが満更でもない。

 

 

遠い昔、人類の祖先は“飢餓”という恐ろしい事態を何度も迎えている。

 

繰り返し襲ってくる地球の気候の変化に苦しめられた挙句、そこで突然変異が起こる。

 

食べ物を効率的に吸収・利用できる「脂肪としての蓄え」だ。

 

生き残る人類は“変化への対応が優れている”のだ。

 

私も、毎年襲ってくる暑い時期のビール攻勢という危険な事態。

 

何か突然変異が起こるかもしれないし、やはり、起こらないかもしれない。

 

その遺伝子を、肥満遺伝子…いやこれは私の場合であるから、人類は倹約遺伝子という。

 

私も有り難いことに、毎年の体重の増減が現しているように

 

その突然変異で得た遺伝子を“持っている”男なのだ。

 

嬉しくも何ともないが…

 

 

 

飽食と運動不足が、この遺伝子を暴走させているのでなければよいが。

 

いよいよ今年の目標は、60キロ台を目指そう!