爆買い (井手)

 

「トリプルスリー」より「爆買い」だろう。

 

昨年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞するのは

 

世間に与えたインパクトの大きさからして、

 

プロ野球界よりも何かと話題の中国人の方だろう…と野球経験者の私でも思った。

 

結果はご存じの通り「トリプルスリー」に落ち着いたが。

 

 

 

さて、年々増加する外国人旅行客。

 

政府が成長戦略として力を注いでいるだけのことはあって、

 

2013年に初めて1000万人を突破。

 

仕事の関係で年間を通して全国を周らせていただいているが、

 

ここ数年、やけに外人を見るようになった。

 

彼らは一様に暑がりなのか、季節を問わず半袖が多い。

 

季節感の違うグループは、国籍も違う。

 

 

昨年、その外国人観光客は約2000万人に迫る勢い。

 

そしてその主役は何と云っても“中国人”だろう。

 

実際に日本を訪れる国別ランキングでも堂々の1位、2位は韓国、3位は台湾。

 

【これぞ別の意味でトリプルスリーだ!】

 

ということは、私が中国人だと勝手に思っていても、実際は台湾人だったり、

 

韓国人だったりって事もあるかもしれない。

 

ただ間違いないのは、爆買いをしている人達は中国人で合っているだろう。

 

 

 

爆買い…一度に大量に買うことを表す俗語。

 

何故なんだ?

 

日本製品が素晴らしいから…良く云われるが、これだけでは腑に落ちない。

 

中国経済はやや後退気味だ、それでも爆買いは止まらない…益々何故だ?

 

 

 

答えは、お金。

 

つまり、中国では「関税」「増殖税」「贅沢税」の3つが掛かり、

 

しかも為替レートが「元高・円安」となれば、その動きに拍車がかかる。

 

例えば単純計算、日本で100円の商品が162円になることもあるという。

 

(商品にも依りますが)

 

 

 

要するに「爆買いツアー」を組んで、日本の様々な商品を直接買った方が得をする。

 

家族・親戚の分に留まらず、転売目的もあるのかもしれない。

 

また日本も免税品の対象を広げているしね。

 

これらの事が、日本を観光しながら…というのだから、まあ凄い。

 

でも多くの中国人は、日本の本当の姿を知るはずだ。

 

それはそれでとっても良い事だと思うのだが…

 

 

今年も“爆買い”は止まらないだろう。