「年寄り」を「老人」と呼んだのは昔の話。
私が小中学生の頃はそれで全てだったような気がする。
その頃「老人」という言葉には人生を達観しているような枯れた感があった。
しかし近年「老人」は枯れない。
それどころかイキイキとしている。
その「老人」が大勢で、何かと幅を利かせるようになった。
多勢に無勢で、今の世の中何をするにも年寄り中心だ。
だから分断してみた。
嘗ては、老人ホームだけでよかったが、今では特別養護老人ホーム(特養)
・養護老人ホーム・老人福祉センター・デイサービスセンター・在宅介護支援センター
・介護老人保健施設・介護療養型医療施設…など、ハッキリ云って覚えられない。
更に、老人を高齢者と呼び換え、年齢よっても分断した。
前期高齢者は65歳~74歳で、75歳以上を後期高齢者というように。
高齢者の定義は、日本やWHOでは65歳からだが、国連では60歳から。
多少のズレがある、というか決まりはないのだろう。
因みにアフリカ諸国の平均寿命は軒並み60歳以下です。
最下位のシエラレオネと云う国は45歳というから驚きです。
場所も分からなかったので調べてみました。

しかし日本も1947年(昭和22年)、団塊の世代はこの年からスタートしますが、
当時の平均寿命は男女ともに50歳代です…それほど昔の事ではありません。
この年から、学校給食がスタートしました。
(懐かしい脱脂粉乳ですけど)
歯科医が云うには昭和時代の65歳の歯数は、現代の80歳前後に相当するらしい。
そういえば私が小学生の頃、学校に歯ブラシと歯磨き粉を持ってきなさいと云われ、
クラス全員でブラッシングの授業を受けたことがあった。
歯が丈夫ということは、まだまだ老人の域には入らないということだろう。
歯数を前提に考えれば、日本の高齢者の定義、そろそろ考え直しましょうか。
そうして年寄りの数を減らしましょう。