注意力 (井手)

 

単語の意味と、その単語の文字色が食い違っていると、

 

どうしても注意力が削がれ、答えるのに少し時間が掛かったり、時には間違えたり…

 

無意識の怖さはどこにでも潜んでいる。

 

 

 

 

例 【文字の色】【言葉の意味】を、続けて答えてください。

 

どうだろうか?

 

些細な事でも無意識に気にしてしまう。

 

これが人間の性なんだと思う。

 

 

先日、弊社の司会者が、「大流行」と書いた自作のナレーション原稿の一部を、

 

「大交流」と読んでしまい、慌てて直ぐに修正したらしいけれど…

 

電話で報告する本人の落ち込み用は相当酷かった。

 

(ゲッソリ痩せれるかも…)

 

その日は、20分にも亘る故人の人生を纏めた家族の歴史を代読する資料があり、

 

夜を徹して練習したとか。

 

疲れもあったのだろう、20分の代読(ほぼ朗読)の後、

 

自作のナレーションで…やっちゃった。

 

ホッとしたらダメなんだよね。

 

最後まで気を張らなきゃ、と思っていても年には勝てぬ。

 

また(勿論いい訳ですが)、司会席の近くに手話通訳の方(最近の現場は多い)がお二人も。

 

司会の文言を手話で訳してくださる、その姿が目に入ると…もう何故か気が散るのです。

 

これは、その時の手の動きと司会者の言葉だったりとか、

 

本当に個人の感性ですから周りの人達からは何とも理解がしがたいものも当然あります。

 

「気にしないで!」といっても、本人は落ち込むものです。

 

 

 

どの仕事もそうでしょうが、司会も繊細な部分があり、

 

お客様は何とも思っていなくても、本人は納得がいかないのです。

 

私なんか一日眠れなかった事もあります。

 

翌日はその分寝ましたが…

 

 

 

「声に出す」という事と「視線」の関係は、時に意外で驚きの結果を導きます。

 

勿論、良い意味での結果も含めてですが、それは様々。

 

冒頭の【文字の色】と【言葉の意味】、

 

上手く関連付けが出来ると失敗しないのです。

 

関連付けが出来なければ…

 

 

いやあ、司会は難しいね。

 

落ち込むなよ。

 

 

 

では。