葬儀に触れて(Nishida)

 

先日、友人のご主人のご葬儀のお手伝いをしてきました。

 

昨年の「いい夫婦の日」に入籍してからちょうど2か月で

 

突然ご主人を失った友人の哀しみや心中の葛藤は計りしれません。

 

 

 

病気の発覚と共に宣告を受けたその時から、ずっと彼女を見守ってきました。

 

命日となってしまうその日の朝も、お二人に会いに病院へ行ってきました。

 

そこで目にしたものは「悲しみ」ではなく二人の「愛」でした。

 

 

 

初めての喪主、初めて会うご主人の親戚、よくわからない葬儀の費用や準備・・・

 

食事もろくに取らず、寝ず、今にも倒れそうなほどの疲労が彼女にのしかかりました。

 

しかしそんな中でも、通夜、葬儀などの段階を経て、落ち着きを取り戻してきた

 

彼女を見ていたら、やはり葬儀を行う大切さに気が付きました。

 

 

 

たくさんの会葬者の方々と悲しみを共有し、励まし合うことで、

 

パニックにあった彼女に冷静さを、喪主であるという責任感から、

 

彼女は現実を少しずつ受け入れることが出来たのだと思います。

 

しかし反面、酷でもあります。

 

悲しみに暮れる中、葬儀を行うというだけで、たくさんの選択を迫られます。

 

そこで、やはり必要なのは葬儀社側の親切な対応ではないのか、ということです。

 

 

 

今回は残念ながら、終わってみれば散々たるものとなってしまったようです。

 

打ち合わせに同席していた彼女の息子さんは怒り心頭です。

 

 

 

結局私は、ただただ彼女の話を聞くことしか出来ませんでした。

 

葬儀に関しては受付け位しか手伝えないし何も力になれない。だからこそ葬儀社には、

 

事務的ではなく遺族の「心」を大切にしたご葬儀をしてほしかった。

 

 

 

直葬を選択する方も増えている昨今では特に、

 

「やっぱりして良かった」と思っていただけるような対応=葬儀が理想ですね。

 

 

END