師に会えば、師を殺す (井手)

 

表題は禅の言葉。

 

しかし私は、禅には詳しくない。

 

この後に続く言葉もあるのだが、誤解を招く恐れがあるので控える。

 

私の主張したいことは、ここまでを引用すれば事足りるからだ。

 

 

人に技術系の何かを教える時――。

 

私は技術系で司会を受け持っているが、仮に、建築でも料理でもスポーツでも、

 

または書道・ピアノ・ダンスでも何でも構わない。

 

教える時のコツは、一旦、型に嵌めることである。

 

 

 個性を重視しないわけではない。

 

一旦、型に嵌めて教えた方が遥かに良い結果を生むことは先人たちが教えてくれている。

 

本当の個性なら、それは滲み出るのだ。

 

 

 そして基本的な約束事をマスターさせれば形になる。

 

そこから、型を破ればよい。

 

それが「型破り」。

 

 

これをもって、【師に会えば、師を殺す】 なのだと思う。

 

 

師から見れば、寂しい気持ちと嬉しい気持ちが半々だ。

 

師を否定しても、師であることに変わりはないのである。

 

 

もし、「型」を教えなかったらどうなるか?

 

「カタ無し」である。

 

型がないから、どうにも治せないのだ。

 

 

 今年も私の司会講座が33日をからスタートする。

 

「カタ無し」にはしたくない。

 

 

講座の特徴は、「一旦型に嵌める」ということと「モデリング学習の反復」である。

 

モデリング学習の利点は、「刷り込み」にある。

 

鳥のヒナは、産まれて目の前にある動く物体を親と認識するのだ。

 

初期の刷り込み・経験が、大きく影響するのは間違いない。

 

 

1度参加されれば、2度来る人は珍しい(来ても構わないですよ)。

 

何故なら、お手本CDの効果が凄まじいから。

 

だから、かなり早い時期に上達している。

 

 

今年も葬祭業界の司会のレベルを上げることを目標にします。