税金と少子化 (井手)

 

所得とは、個人が1年間で得た利益。

 

そういう意味で収入とはかなり違いますが、日常では曖昧に使われます。

 

日本の課税は、超過累進税率で、所得が大きくなるにつれ税率が高くなる。

 

それは決まったことだから仕方ないけど…何だか益々少子化を進めているようです。

 

 

 

数年前、フランスに海外視察に伺った際に、現地の日本人通訳との雑談で

 

チラッと話が出たのですが、その時はピンと来ませんでした。

 

「へえ~、そうなんだ…」程度に思っていました。

 

去年からFPの試験勉強をして、初めて興味を盛った次第ですが、

 

フランスでの課税は○分の○乗というやり方らしいのです。

 

これで子供が自然と増えるのだと…

 

(因みに、この時私が云ったのは、フランスには不倫文化があるから…最低な的外れ)

 

 

 

 

説明します。

 

30歳前後の夫婦が共働きで、その所得が700万とします。

 

まあいい方です、所得ですからね。

 

仮に年収は1000万円としましょう。

 

でも、一般的にこの夫婦に子供が2人いたら結構キツイ、と思います。

 

共働きの辛さもそうですが、学齢期の子供は結構お金が掛かります。

 

余裕綽々というわけにはいきません。

 

人口維持には、夫婦で約2.1人の出生率が必要だったと思います。

 

日本は、税金が少しキツイかなと思いますよね。

 

3人、4人となかなか子供は生めません。

 

 

 

でもフランスは違うみたいす。

 

○分の○乗という課税方法は、【1000万の収入】割る【家族の人数】という事らしく、

 

つまり同じ例で考えると、1000万÷4=250万ということになる。

 

250万の収入の人が4人。

 

4人とも250万の収入から所得を算出して、それぞれの価額に課税する。

 

これだと、子供が多いほど有利に働きます。

 

子供は2人より3人の方が良い、ということになりませんか。

 

その子たちが成長して、国を支えていくのですから。

 

子供は本当に宝なんです。

 

 

 

少子化対策…何とかしてくれないかな。