いゃあ、結構ノンビリやったつもりでも、やっぱバテますねえ司会講座は。
綜合ユニコム様主催の【ベーシック講座】が無事に終わりました。
もう昔のように、機関銃の如く喋ることもありませんが、
それでも1日終わればどっと疲れました。
回復するのに2日掛かります。
受講生の皆様、大変お疲れ様でございました。
思い起こせば、【葬祭セレモニー次代の司会術】と銘打って早20年。
さすがにもう「次代の…」の冠は下ろした方が良いです。
もしかしたら、その冠はとっくに下ろしているのかもしれませんが。
ひょっとして…気付いていないのは私だけ?(笑)
20年前と比較して、参加者のレベルは格段に上がりました。
今の若い子は上達するのが早いです。
教材のCDを差し上げる前に、1週間前から始まる事前のFUNET学習だけで
既に完全コピーの方もいらっしゃいました。
素晴らしいです。
もう後は、型を破る【型破り】の段階に入りそうな勢いです。

さて、受講生から事前にいただく質問には共通点があります。
・声に自信がない。
・司会の基礎を習いたい。
・滑舌が悪い。
・ナレーションが上手くならない。
要するに「勉強の仕方」を知らないだけなのです。
決まり事やルールを知らないから、基準を持ち合わせていないということ。
では、誌上講座のようですが、今日は滑舌の話をしましょう。
①滑舌の鍛え方ですが、ひらがな・カタカナの「表音文字(形に音があるだけ)」
と漢字の「表意文字」に分けて考え、それぞれ特徴がありますので
多少鍛え方が違ってきます。大事なのは【目の力】です。
口を鍛えるのですが最終的には目を鍛えることに繋がります。
②更に、母音「ア・イ・ウ・エ・オ」の口の開き方は、
「ア・オ・ウ」の縦開きと「イ・エ」の横開きに分けてやり方を変えていきます。
また、母音は、全ての感情(喜怒哀楽)を表せるのでとても重要で、
音を遮ることなく喉で生まれた「原声」が、”感情を伴って”ストレートに響きます。
②カ行以下の子音は、「舌」を使うモノと「唇」を<使うモノに分けてやります。
例えば「タ行」「ラ行」は舌を使うし、「ハ行」「マ行」は唇を使います。
具体的に苦手を知り、それぞれを組み合わせて練習したり、
今どこを鍛えているのかを、受講生に意識させたりして講座を進めています。
発声練習の仕方だけでも、知ってもらいたいことはたくさんあります。
これらは学校の授業では習わないのです。
だから皆さんからの質問の共通点になるのでしょう。
講座では、発声練習にだけ時間を掛けるわけにはいきませんが、
講座の中で「説明」と「実演」そして「お手本CD」にも発声練習が
入っているので帰宅後は全員が上達します、否、するはずです。
(但し、やらない人には責任を持ちません)
文章の切り方、音の上げ下げのコツと基本ルール、文末の音の処理…
結局、覚えることは山ほどありますが、授業では習わない事ばかり。
この辺りを、入社して早い段階で教えていただければ…と思います。
司会は、誰でも上達します…やったことのない「あなた」でも!
では。