
あの日、20メートルを超える津波は、一瞬にして街を飲み込みました。
波が引いた後には広大な平地に点在する瓦礫の山。
しかし一見瓦礫に見えた物も、目を凝らして見ると、
それらは単なる瓦礫ではなく、愛着のある家財道具や
家族の記憶が詰まった品々でした。
そこに暮らす人々の一切の思い出を津波が奪ったのです。
あれから5年が経ちました。
復興の難しさは、例え姿形は戻せても、2度と取り戻せない
“時の流れ”が厳然と横たわっていることでしょう。
しかし真の復興は、自らの意志でそれを乗り越えねばなりません。
私は、諦めず、絶望せず、人々を信じて希望を持っていたい。
在天の光となられた幾万の御霊は、
故郷に住む皆様の行く末を、
いつまでもいつまでも優しくお見守り下さい。
合掌

この追悼式典は、同地域の葬儀社様(4社)が合同で挙行されます。
人の絆を大切に、地域の為に手を取り合って共同施行を続けてこられました。
大変意義深いものだと思っています。
微力ながら、弊社も石川が司会を担当させていただき5周年。
今年も無事に終わることができました。
関係各位皆様のお蔭で式典は終わりましたが、
そこに達成感が伴わないのは、この追悼式典の持つ独特の重みからでしょう。
3.11の2時46分は、毎年やってきます。