全農様主催の葬祭全国講座の初級編。
その中身に関しては、73回目を数えるくらいだから色々と変遷がある。
時代の要請に応じる形で変化したが、それを感じることが出来るのは面白い。
また、初級講座と冠が付くだけあって、延べ3日間じっくり…酒食を共にし…葬祭に関して学んでいただく講座である。
一般的には、新人は皆(とまでは言わないが)参加することが望ましい。
今回も司会教材には音声CDが付いてます。

酒食を共に、といっても宴会を催すわけではない。
各地に残る独特の習俗…例えば今回は富山県の方が参加されたが、
所謂葬式饅頭である“大きな「どら焼き」”が最近は小さくなったらしい。
個人的には寂しくなった…どら焼きは大きい方がいいでしょう。
小さくなったと云えば、新潟佐渡ヶ島の「力結び(デバ結び)」も
小型になったらしい。(一般に、葬儀で焼香後直ぐに渡されます)
日本人は江戸時代から何でも小型化するのが得意とはいえ、ちと寂しい。
その辺りのお話ついでに、東北に伝わる「はっと」の話をさせていただいた。
「はっと」とは、「ご法度」から来ている。
郷土料理だが、お米は掟「ご法度」で自由に使えなかったが、小麦粉ならば…
まあ、粉文化のある意味発祥みたいな食べ物であるが…それを「はっと」と
命名する感覚が東北の人らしい。
座学編がどうしても多くなるのは仕方がないが、そこを何とか実践型式を交え、
飽きさせないように、眠らせないように、時には褒め、時には叱り、
そして時には感激してみせ、工夫をしながら講座を進めている。
偶然、面白い講座なんてない。
講座は計算で積み上げられている。
だがら飽きさせない講座は、いつも飽きさせないのだ。
(飽きるのは、講師自身だね)
今回、女性の参加が多かった。
非常に喜ばしい時代である。
女性が3日間も家を空けるのだ。
その苦労は、想像に難くない。
(ハッキリ言って、我が家ではNOである)
もう「オッチャン」の時代は去り
「オバタリアン」の時代にはいかずに(良かった)
若い「オネエチャン」の時代が来るだろう、
いや来てくれ!
絶対に来なきゃ嫌だ!
私が死ぬ頃には、綺麗なオネエチャンだけが葬祭の担当者だ!
これで、葬儀の小規模化止まるかなあ。
では、今週は岡山。
行ってきまーす。