佐賀市立城南中学の野球部時代。
1年生の頃、部活帰りに立ち寄るお店で仲間とふざけ合っていた。
「せからしかー」
(意味が分からない??)
私は前年に、福岡県の中間市から転校してきたので佐賀弁が得意ではない。
どういう意味なのだろうか、と思ったが雰囲気で流しておいた。
1969年、東映の張本と首位打者を分け合った
近鉄の永淵洋三氏は母校の大先輩である。
(城南中学から首位打者がでるなんて…嬉しい)
因みに、中学も高校も先輩にあたる。
今は、「がばいばあちゃん」の島田洋七さんが野球部の8年先輩だ。
そんな彼らも「せからしかー」を日常的に聞いていたのだろう。
これは標準語にしたら、ニュアンスが出ないので難しいが、
「面倒くさい」という言葉に一番近い。

では、同様の方言がどれほどあるかというと、
みんどう…沖縄
てそい…鹿児島
よだきい…宮崎
ひっちゃましか…熊本
せんない…山口
せしかましい…愛媛県
たいぎい…岡山・広島
じゃまくさい…大阪(大阪では、「せんない」というと仕方がない)
おとろしい…奈良
やぶせったい…長野
いじやく…茨城(ちょっと意味が違うかな)
だやい…富山
めんどい…高知・青森・和歌山
たいぎ…北海道
字に書くと方言は非常につまらない。
「書き言葉」になってしまうからだ。
方言はどう考えても「話し言葉」だ。
それぞれに微妙なニュアンスが存在している。
例えば、福岡で「好かん」といっても、
云い方次第では「大好き」という反対の意味になることもある。
助詞のカットや言葉の上げ下げと意味の連動。
「話し言葉」は本当に面白いなあ。
では。