善光寺について ② (井手)

 

善光寺の至る所にある、卍マークと木のマークの意味を知っていますか。

 

 

卍マークは、お寺の地図記号でも使います。これが一番有名。

 

卍マークの発祥は、遡ることインダス文明。

 

流石に古過ぎる。

 

世界に広まったのですが、日本に伝わったのは仏教の伝来と共に中国から。

 

英語で「スワスティカ(swastika)」と云い、

 

その語源は、サンスクリット語の「スヴァスティカ」に由来しています。

 

意味は、「幸福」「幸運」です。

 

元々の卍マークの意味は、「幸せ」ってことなのですね。

 

 

 

キリスト教の「アーメン」とほぼ一緒だと言われています。

 

(アーメンは、そうなりますように…と云う意味)

 

仏教でも吉祥・瑞兆を意味していますから(お釈迦様の胸にもあります)

 

吉祥の印です。

 

 

この「卍」は右回転です。

 

左回転もマークもあります。

 

因みに、ナチスドイツの党章・ハーケンクロイツ(鉤十字)は

 

左回転で45度傾きます。

 

 

どう考えても悪いイメージしかありませんが、

 

仏教でも、右回転も左回転もあり、卍マークは有難いシンボルです。

 

因みに、「卍」は漢字です。

 

仏教では、右回転は…智慧の象徴、左回転は…慈悲の象徴、

 

みたいなことを聞きました。(ゴメン逆かも)

 

 

 

では、もう一つのマークについて。

 

 

これは善光寺の紋、立葵(たちあおい)です。

 

この業界、家紋については詳しい方がいらっしゃるでしょうが、

 

日本に於ける家紋のルーツは、平安時代にまで起源は遡り(諸説あり)ます。

 

旧暦の77日(七夕だよ)の宮中で開かれた節会(せちえ)という行事。

 

この時に宴が催されて執り行われた、相撲会の際、

 

東方から登場する力士は「葵の葉」を、

 

西方から登場する力士は「夕顔の花」を、

 

髪飾りにして入場したそうです。

 

そこから「花道」という言葉が生まれたとか。

 

(これは舞台人には常識…諸説あり)

 

 

 

そして、葵の紋と云えば、徳川が有名。

 

葵紋は、賀茂神社の神紋が二葉葵だから気を使ったのでしょう。

 

徳川家は、三つ葉葵。

 

そして善光寺は、立葵ということで、何か関係があるのでしょうか。

 

 

 

色々と謎があるような気もするのですが、

 

戦国武将の本多家(本多忠勝など)の家紋が立葵の紋です。

 

善光寺の沿革では、捨てられた仏像を拾った本田善光が長野に持ってきた…

 

本田義光の(よしみつ)から、取って善光寺。

 

彼の家紋が、今、善光寺の紋になっているのでは(と推測)。

 

 

 

そこで、聞きたがりの私は善光寺に、電話取材をしてみました。

 

「ハッキリしたことは申し上げられないが、そのような説もあります…」

 

と云う、実に曖昧なお答えでした。

 

 

 

そこで、立葵の紋で有名人を探すと、本多重次・本多正信・徳川家康・

 

本多忠勝・徳川忠長・山南啓助・徳川慶喜…ん~やはり…

 

 

 

捨てられた仏像を拾った本田善光が長野に持ってきたので、立葵。

 

善光寺となり寺紋もそのままということでいいでしょう。(個人的な見解です)

 

(善光寺は火災で一度消失していて、再建なんですよ)

 

 

オマケにもう一つ。

 

~よく見かける五色(旗)について~

 

私は講座の中で、五色(旗)については、

 

赤・黄色・青の信号機の色に、白と黒を足せばよい、と教えています

 

 

 

その五色のには、それぞれに意味があるとされていて

 

赤の紐は、商売繁昌、景気向上などのご利益があり

 

黄の紐は、風水と同様、黄色は同様に金運招福、幸運招来にご利益があり

 

青の紐は、青(藍)は邪気や厄払いとされ苦悩からの開放などのご利益があり

 

緑の紐は、家内安全、交通安全や健康にご利益があり

 

紫の紐は、古来より高貴な色とされていて、開運、心願成就などに

 

ご利益があるとされます。

 

 

 

仏教も風水も共通点が多そうですね。

 

 

 

では。