善光寺の至る所にある、卍マークと木のマークの意味を知っていますか。
卍マークは、お寺の地図記号でも使います。これが一番有名。
卍マークの発祥は、遡ることインダス文明。
流石に古過ぎる。
世界に広まったのですが、日本に伝わったのは仏教の伝来と共に中国から。
英語で「スワスティカ(swastika)」と云い、
その語源は、サンスクリット語の「スヴァスティカ」に由来しています。
意味は、「幸福」「幸運」です。
元々の卍マークの意味は、「幸せ」ってことなのですね。
キリスト教の「アーメン」とほぼ一緒だと言われています。
(アーメンは、そうなりますように…と云う意味)
仏教でも吉祥・瑞兆を意味していますから(お釈迦様の胸にもあります)
吉祥の印です。
この「卍」は右回転です。
左回転もマークもあります。
因みに、ナチスドイツの党章・ハーケンクロイツ(鉤十字)は
左回転で45度傾きます。

どう考えても悪いイメージしかありませんが、
仏教でも、右回転も左回転もあり、卍マークは有難いシンボルです。
因みに、「卍」は漢字です。
仏教では、右回転は…智慧の象徴、左回転は…慈悲の象徴、
みたいなことを聞きました。(ゴメン逆かも)
では、もう一つのマークについて。

これは善光寺の紋、立葵(たちあおい)です。
この業界、家紋については詳しい方がいらっしゃるでしょうが、
日本に於ける家紋のルーツは、平安時代にまで起源は遡り(諸説あり)ます。
旧暦の7月7日(七夕だよ)の宮中で開かれた節会(せちえ)という行事。
この時に宴が催されて執り行われた、相撲会の際、
東方から登場する力士は「葵の葉」を、
西方から登場する力士は「夕顔の花」を、
髪飾りにして入場したそうです。
そこから「花道」という言葉が生まれたとか。
(これは舞台人には常識…諸説あり)
そして、葵の紋と云えば、徳川が有名。
葵紋は、賀茂神社の神紋が二葉葵だから気を使ったのでしょう。
徳川家は、三つ葉葵。
そして善光寺は、立葵ということで、何か関係があるのでしょうか。
色々と謎があるような気もするのですが、
戦国武将の本多家(本多忠勝など)の家紋が立葵の紋です。
善光寺の沿革では、捨てられた仏像を拾った本田善光が長野に持ってきた…
本田義光の(よしみつ)から、取って善光寺。
彼の家紋が、今、善光寺の紋になっているのでは(と推測)。
そこで、聞きたがりの私は善光寺に、電話取材をしてみました。
「ハッキリしたことは申し上げられないが、そのような説もあります…」
と云う、実に曖昧なお答えでした。
そこで、立葵の紋で有名人を探すと、本多重次・本多正信・徳川家康・
本多忠勝・徳川忠長・山南啓助・徳川慶喜…ん~やはり…
捨てられた仏像を拾った本田善光が長野に持ってきたので、立葵。
善光寺となり寺紋もそのままということでいいでしょう。(個人的な見解です)
(善光寺は火災で一度消失していて、再建なんですよ)

オマケにもう一つ。
~よく見かける五色(旗)について~
私は講座の中で、五色(旗)については、
赤・黄色・青の信号機の色に、白と黒を足せばよい、と教えています
その五色のには、それぞれに意味があるとされていて
赤の紐は、商売繁昌、景気向上などのご利益があり
黄の紐は、風水と同様、黄色は同様に金運招福、幸運招来にご利益があり
青の紐は、青(藍)は邪気や厄払いとされ苦悩からの開放などのご利益があり
緑の紐は、家内安全、交通安全や健康にご利益があり
紫の紐は、古来より高貴な色とされていて、開運、心願成就などに
ご利益があるとされます。
仏教も風水も共通点が多そうですね。
では。