九州での鹿児島・福岡の4日間に亘る講習会が終わっても帰省しない。
父の菩提寺に参るのが、九州で仕事をした時の習慣である。
つまり九州で仕事をすれば、1泊は佐賀に立ち寄り旧友と呑み、
もう一泊は福岡で墓参りをするのだ。
父の遺骨を取り出して、抱くのが私の習慣である。
思いの外軽い。
葬儀の時、私は11歳だったから抱く事が出来なかった。
多分、これが私のグリーフワークだったのかも。
若い頃は面白いくらいに泣いた。
ある頃から、泣かなくなったが、今でもグッとくるものはある。
悲しみが消えることはない。
今回、佐賀で初めて友と呑まずに妹夫婦と呑んだ。
20年間で初めての事である。
血は繋がっていない、だが妹である。
人にはそれぞれ事情があって、まあ色々とありますなあ人生は…
鯨やカラスミを食って、杯を酌み交わした。
初めて聞く話が多くて意外に思った。
福岡で研修が終わり、その足で佐賀に来た。
そして、その夜だけ妹夫婦と会い、翌日の朝早く北九州へ向かわねばならない。
時間に制約があったので少しだけだったが、また機会があれば来ようと思った。
九州で乗った電車。
ある意味、仕事よりも忙しい。
だが、来年も父の墓には行こうと思う。
では。