間もなく5時、講座終了だ…だから逆算して、課題発表を行ってきた。
順調である…が、司会研修会終了間際に、突然、本部長の表敬訪問。
ガーーーン!
オッ、驚きました、私もですが、事務局の方々がバタバタしたでしょう。
もっと早くお越しになれば、受講生の上達ぶりも感じられたのに、残念。
講座の参加者は16名、葬祭ディレクター受験対策講座に出られた方や
この司会講座(初級)に出席された方で、本日2度目の方もいらっしゃる。
しかし殆どの方は、初めての参加である。
テキストの他にCD教材が添付されているのを見て、目が白黒。
収録されている弔電やナレーションは、受講後に繰り返し聴いて
より確実に上達の可能性を求めるものである。
司会の講座に1日出たからと云って、直ぐに上手くなるのは稀だ。
司会は、教えられただけでも上手くなる人が居るが、全員がそうではない。
その残された方々も全て教育していくつもりになれば、CD教材は必然だ。
人によってブレイクの時期は違うが、聴けば必ず上手くなる魔法のCDである。
教えられて、実際に何度も何度も“試会”ならぬ”司会”を繰り返し、
やがて開眼(ブレーク)するのである。
全国の至る所でブレイクした方たちの声を聞く。
有り難い事である。
その後、本部長と会食。和やかで楽しい時間を過ごしたが、
そこで(TVでお馴染み)磯田道史先生の「無私の日本人」(文春文庫)の一編。
「穀田屋十三郎」…実は「殿、利息でござる!」で映画化。
この舞台こそ、この吉岡の地であった。
250年前、江戸と東北諸藩を結ぶ奥州街道と出羽海道の宿場町、吉岡宿。
仙台藩の命令で伝馬役(物資の運搬役)を負わされるが、藩からの助成はない。
困窮する吉岡宿の人々。
そこで登場するのが、穀田屋十三郎らを始めとする9名の篤志家。
資材を投げ打ち、一千両を工面、仙台藩に貸し付ける…
と、まあ話の筋はこのようなものだが、利息で吉岡宿を救った話が
地元の寺、龍泉院の住職によって記録され「國恩記」として残された。
この実話が、映画の基となった物語である。
…と、料亭の女将さんが語り部となって喋ってくれました。
上の写真は、穀田屋十三郎の子孫である、酒屋さんである。
450年、この地で暮らしているそうだ。
9時から他の講座があり、「時間の無い私の為に」8時に開けていただいた。
磯田道史先生も同地を尋ねたらしいが、ちょっと特別扱いが嬉しい。
誠にありがとうございます。
というわけで、
今回ばかりは「殿、司会でござる!」
余談
全部写真収めたわけではないが、料理を。
最後の写真、赤い線で囲まれた枠の中に、朱色のスプーンが見える。
これは、アイスクリームがでるからだ。
いやいや、茶碗蒸しかも…
と、お話していても一向に動きが無い。
ある同席者が、先程の語り部女将を読んで、これは何の為に?と聞いた。
「ごめん、間違えて出しちゃった」だってー。
もう一度写真を、最初から見ていただきたいのだが、
ある、キッチリと始めからそこに鎮座しているではないか。
笑った!
愉快な語り部、女将さんであった。