此方の会社に司会研修で呼んでいただくようになって
多分5年目位ではないだろうか。
年に数回、2グループに分け、スタッフの司会力向上に取り組んでいる。
誰もが知らずに身に付いてしまう「司会癖」の矯正、
司会(話し言葉)の理論を知らない為に付く、音の範囲を考えない「抑揚」、
司会は巧いに越したことはないが、それのみが目的ではないこと、とその理由…等など
教えるには、明確な判断基準が必要だが、ひとつ例を挙げると、
司会者の言葉で「本日の導師は…」とか、去る○月○日の「去る」とか
司会者自身が自分の為に使っているケースが多く、
それは【お客様の為か】が明確な判断基準である。
葬儀の司会は、顧客へのサービス実務である。
勿論、講座の中では全てカットする、が最終的にはある条件の下、
自身の判断でやりたければどうぞ…但し、条件は厳しくなる。
また社内に置いても、独自の教育機関をお持ちで
「全てはお客様のために…」という常に一人ひとりの立場に立ち、
心の伴う顧客対応サービス実務、知識、技術等を鍛え、人材が人財になるように、
人の心に寄り添う仕事だからこそ、心の道徳的な教育、
命に携わる仕事としての自信と誇り(矜持)を段階的に植え付けている。
それらのサポートを、私は司会分野で受け持たせていると考えている。
(言われたことはないが…)

しかしながら、拡大を続ける会館数。
当然スタッフの数は増える一方であろう。
地道にやらせていただいているが、間に合わない…というのが実情である。
更に、長く続けていらっしゃるスタッフを指導することの難しさ。
経験の浅い講師では、立ち行かないだろう。
計らずも私は、人材の奔りとしてスタートしたという幸運に恵まれ、
納棺、施行、受注、接客、司会、生花、花環、返礼品業者、外接業者、
解剖等の補助…等の経験があることが幸いしている。
さて、それにしても入社2年前後のスタッフを早く育てなければ…
焦るな、焦るな…と自身に言い聞かせつつ、次の展開を考える日が続いている。