自然の歴史(Nishida)

 

いただいた夏休みに富士山を見に行ってきました。

 

台風10号の進路が心配のなか、昼過ぎには雨も上がり

 

富士山の存在自体を隠していた雲がはれて、

 

見事な姿を見せてくれました。

 

 

 

初めて間近で見る息子も、その雄大な佇まいと美しさに圧倒され

 

さぞ驚いたようです。雲もまた綺麗だった。

 

感動。その一言につきる瞬間でした。

 

いつか登りたいなんて思っていたけれど、

 

いざ目の前にすると到底無理だと思い知らされる。

 

 

青木ヶ原樹海の東の入口にある鳴沢氷穴と富岳風穴にも行ってきました。

 

今から1150年以上前の西暦864年、富士山三大噴火の一つである

 

「貞観大爆発」が起こった際、古い寄生火山の間を灼熱に焼けた

 

溶岩流(青木ヶ原丸尾)が流れ下ってできたのが、

 

この二つのトンネル式になった洞窟です。

 

この季節でも洞窟の中は0℃。天然の冷蔵庫としても使われていたそうです。

 

 

 

そこから、約1,100年もの年月をかけて2cm程の土壌ができ、

 

そこに巨大な原生林、青木ヶ原樹海が出来たのです。

 

違った意味で名所なんていわれていますが、

 

実際に遊歩道を歩いてみると心休まる美しい森林でした。

 

 

 

現在の富士五湖も「貞観大爆発」の噴火により、

 

富士山の北側にあった「せの海」が

 

「西湖」「精進湖」「本栖湖」の3つに分断し、

 

「河口湖」「山中湖」併せて富士五湖という名称に至ったのです。

 

 

 

・・・といっても、誰もが知る富士山ですから、

 

ご存知の方も多いと思いますが、実際に現地で歴史に触れると

 

自然が織りなす壮大な物語に改めて興味を持ちました。

 

 

 

END