本来なら、十和田湖畔を巡り、乙女の像から道が分かれ「開運の小径」という
とても洒落た通りの先に参道が見えて、竜神をかたどった御手水舎の目の前に
十和田神社の入り口があるのだ。
ここはパワースポットに指定されているそうだ。
(※私は何も感じませんが…)
神妙に参拝した。
祀ってある神が弥生系か縄文系かは知らぬが、2礼2拍手1拝でやっといて良かった。
正解らしい。(※縄文系だと4拍手なのだ)
「二日酔いが収まりますように…」(念じてみた)
そしてお守りも何も買わずに別ルートを通り、山を離れた。
奥入瀬川に沿って街に出るが、その間信号機が見当たらない。
高速ではないのに、ほゞ高速道路だ。
着いた、次の目的地、現代美術館。
葬祭ホールから程近いのに、入棺?アホ、入館したことがない。
なかなか弾けた美術館である。
撮影禁止の箇所が多く、誠に残念だが、ここは面白い。
館内に入れば、宇宙船に連行されて来た未知の空間の中だったり、自分が小人になっていたり、光のトンネルを潜るとタイムトラベルしていたり(私の想像も入っています)、水中生物の感覚を味わえたりと…まあ素晴らしい。
特に意義深く且つ面白くて撮影がOKだったものが「クリス・ジョーダン」の作品。
太平洋の真ん中ミッドウェイ諸島、色とりどりのプラスチックゴミやペットボトルが漂着する、それらを集めて現代文明の有り様をアートにしています。(映像も有りました)
芭蕉の句「面白うて やがて悲しき 鵜飼かな」の意味が実感できました。
これのゴミは、ほとんどアホウドリの死骸のお腹から出てきたものです。
ランチの時間…
ここでやっと出てくる「薔鹿っタレ!」
(このタイトルだけで2日間引っ張りました)
B1グルメで1等賞をとったというお店です。
店内に入ると「ボンジュール」と云わなければなりません。
小さな店の一角はテントで覆い、中には炬燵席もありました。
でも「ボンジュール」(何故か、切れそうになります)
シュールだよなあ、現代美術館の後だから余計です。
(ここも美術館ですか…とは言いませんでした)
お店の天井の写真がありますが、見えるでしょうか?
「ベルサイユの薔鹿っタレ」
書いてあるでしょう、ボンジュール。
(ね、切れそうになるでしょう)
お土産に買いました。
「十和田バラ焼きのタレ ベルサイユの薔鹿っタレ」
その夜自宅に戻っても、旅の終わりに、またバラ焼きを食べたことは間違いない。

どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。
『街道を行く』司馬遼太郎
次回は、ここへ行きたいでーす!
お世話になりました。