本日は、仏壇や骨壺の話。
日本は、戦後になって火葬が急速に伸びた。
今でこそ様々な骨壺が登場しているが、骨壺の形はそもそもがシンプルだ。
また地域に応じて全部収骨だったり部分収骨だったりと、骨壺の大きさもバラバラ。
ここ沖縄は琉球王国の時代から、つまり本土で土葬が一般的だった時代でも、
故人の遺骨に触れ骨壺に納める習俗が発達していた。
骨壺は、火葬せずに全部の骨を納めるので大きく、というより
一族の複数人を一つの骨壺に納めたりするから大きくて当たり前。
また、屋根にシャチホコが載ったような竜宮城タイプ(本土の霊柩車みたい)が
伝統的だったりして、厨子甕(ずしがめ)「ジーシガーミ」は独特だ。
だからだろうか、以下の写真のような骨壺でも抵抗は少なく、
本土より需要が多いのではないかと私は思う。
(空いている場所には、最近売れたバスケットボールタイプの骨壺があった)
終活の場で綺麗だなと思ったものの一つに、琉球ガラスで作られた骨壺があった。
とてもカラフルで、ちょっぴり憧れた。
また、沖縄の仏壇も変わっている。
原則、本土のように宗派に対応していないだけではない。

チャーギ仏壇と書いてある。
白アリや湿気に強いとあるが、そもそもチャーギとは何?
調べた。
【チャーギの木】
イヌマキ科の常緑高木。高さは20mに達する。
紫色に熟した果実は食べる事もできる。
材は堅くて、耐湿性があり、白アリにも強いので高級な木材として重宝され、
特に沖縄では建築材・家具や仏壇で使用される。
沖縄では別名「神の木」とも呼ばれているようで、火神に供える木の一つで、丈夫で枯れにくく生命力が強くてよく使われると聞いています、チャーギは安くて手に入りやすく、一般的に普及したと聞かされました。それと挿木にも出来るようです。
同じ日本なのに、何だかカルチャーショックを受ける。
そう云えば今は11月中旬なのに、葬祭ホールの周りにハイビスカスが咲き、
向こうではヒマワリも咲いていて頭が可笑しくなりそう。
そうなんだ、思い込みはいけない。
3月下旬から4月上旬にかけて桜が咲くとは決まっていない、と強く思った。
遺族から司会者がお話を伺うとき、最初から聞きたいことが決まっていてはいけない。
司会者が聞かなければならない話は、遺族の率直な思いである。
端から結論ありきの聞き方をする担当者はいけない…と言っているくせに自分が…反省。
夜、懇親会が催され仕事が終わったスタッフが次から次に集まった。
沖縄人は呑むとホントに大騒ぎだが、残念なことに言葉が分からない。
そこで少し教えていただいた。
(間違っていたらゴメン)
ユタ(ゆた)…シャーマンの事らしい。簡単にいうと青森のイタコ。
このユタと言う人が、お葬式で喪主に、故人がお友達にお金を貸しているから取りかえしなさい、
とか何だか良く分からないがビシビシ当てるらしい。
青森のイタコがでたついでに脱線。
全農の私の研修会で青森の方と沖縄の方が講座終了後呑みに行った。
そこでの話。
冬の自宅葬、燃料となるガスボンベを背負って歩く葬儀社の話に参っていた。
カールテックス…ガソリンスタンドの事(給油所)
カリフォルニア・テキサス石油会社の略称で1950年、米軍政下の沖縄の石油供給権を取得し、
以後復帰まで独占していたため、給油所の代名詞となった。
チキナー…何故か皆さんはこれが大好きだった。からし菜のチャンプル。
チャンプルはちゃんぽんと同じで、まぜこぜにした、と言う意味。
この日食したのは、シマナー(からし菜)を塩漬けしたものと、豆腐とツナが混ざっていた。
沖縄は、田舎なのにアメリカっぽい所で、
お爺さんが水のことを「ゥワラー」と言ったりするのだ。
…震えた。
では、またやーさい(さようなら)