交通事故による死亡者は、2000年を境にして年々(14年連続)減少していた。
しかし2015年以降、平行線かやや増加傾向にある。
一方で交通事故そのものは減少し続けている。
どういうことか。
警察庁のコメントでは、この要因は、
事故に遭った際の致死率が高い高齢者人口が増加したからだという。
交通事故死者数に占める高齢者の割合が5割を超えている状況だからね。
振り返れば、1970年が交通事故死亡者数のピークだった。
昭和40年代「交通戦争」と呼ばれた時代があった。
その後、法的(罰則)強化・自動車の安全性能向上、交通状況の整備、
警察の取り締まり強化などにより、昭和40年代と比較して現在、
交通事故そのものは1/4に減っている。
しかし、死亡者数の推移の背景には、国民の年齢構成も絡んでくる。
今のように、高齢者が増え続ければ、事故は減っても事故死者数は変わらずとなる。
でも考えれば、事故は減っているので、事故での死者を減らす努力をすればよい。
その為には、交通事故は意識改革である。

科学は進歩を続けるが、変わらないのは人間の意識。
特に、ご高齢の方々。
昔は若者が無茶をしたが、今は高齢者が引き起こす事故に悩まされている。
お年寄りが、穏やかで安全運転だったのは昔の話。
車を運転する時は、何より「ゆずりあい」の精神で。
そしたら事故ったとしても、大事故になる可能性は低いと思う。
焦らない事だ。