ブームの陰り (井手)

 

終活ブームの一連の動きは、確かに『人生の終わり方』への認識を変化させる。

 

だから肯定的に評価する方が多い。

 

一方、縁が薄くなっていく地域社会と、

 

定年後の人生に不安を感じている多くの年寄りに対するビジネスの動機があるからだと、

 

その背景を否定的に見る目もある。

 

どちらも間違っているとは思えない。

 

 

 

今、ブームに陰りが見えたということは、充分行き渡ったということかもしれないし、

 

または否定的に見る方が増えつつあるということだろう。

 

 

 

嘗て、葬祭ホールが物凄い勢いで増えていったように…

 

40年程前、全国のあちこちでボーリング場が建設ラッシュを迎えたように…

 

アナログの「写るんです」がバカ売れしたように…

 

何にでもブームと言う現象は起こりうるが、

 

やはり、過ぎたるは及ばざるがごとし、か。

 

終活に関して、色々と資格が出揃っているようだが、

 

そのいずれもが「顧客に対しての個別相談」は出来ないのではないだろうか。

 

遺言や相続に関しては、世間話は出来ても、個別相談は出来ない筈。

 

 

 

つまり、自分のことしかできないのだ。

 

それで十分だが、何やら勘違いをしている方もいらっしゃるようだ。

 

そこが、一番残念。

 

 

 

話しは飛ぶが、先月沖縄へ伺った時、散骨のバルーンの話が出た。

 

私は過去にもブログに書いたように、バルーンは宇宙へは行かないのでは?と言った。

 

対流圏を抜けて成層圏までは、どう考えても難しいのでは…

 

そんな話の途中で、彼らもそのような意見が出たらしく、

 

頭の上に落ちて来たら大変だ…まさか頭の上には落ちまいが…断念したらしい。

 

確か米国にはロケットでの宇宙葬というもの(少し高価だけど)があるが、

 

あれなら成層圏に迄届くだろう。

 

但し、お骨は地球の周りを時速数百キロで飛ぶ宇宙ゴミである。

 

しかも自由落下だからいずれ落ちてきて、途中で燃え尽きる。

 

 

 

しかし、顧客の持つイメージは、そうではないだろう。

 

さて、終活ブームも2017年からは、そろそろ下火ではないか。

 

次は、何だ!