ベルギー編 (井手)

パリから更に北上し、ベルギーのブリュッセルまで、ベルギー自慢の高速列車Thalys(タリス)に乗って移動。ワインレッドの車体に揺られること僅か1時間25分。パスポートチェックはない。正式名称はベルギー王国で、面積は九州の80%、人口1121万人。因みにフランスは、人口6524万人、面積は海外領土を除いて日本の1.5倍。つまり、日本の1.5倍の土地に、日本の半分の人口ってところだ。(ちと驚くね)

 

ベルギーには失礼だが、どこへ行きたいとか、そんな希望は一つもなかった。取り敢えず1泊だけだし、ブリュッセルに到着したのが昼前だったから、ホテルへチェックインして街を散策。知っているのは小便小僧とワッフル、至って日本人らしいなあ。

 

 

ホテルから小便小僧まで歩いて78分。別名ジュリアン君とも呼ばれる小便小僧の小さいこと。何故こんなに小さいのか。多分、敵軍が城壁を壊すために火薬の導火線に火を点けたが、それをブラバン公の王子がおしっこをかけて消したことに由来するのだろう。ブリュッセルの街の中心グラン・プラスから目と鼻の先にあるので観光客も集まりやすい。グラン・プラスは、世界で一番美しい広場と云われているだけあって見応え十分。夜にはライトアップされていました。

「本場でベルギーワッフルを食べてこい」、との命令なんだけど、街の至る所にワッフル屋が立ち並び、どこが美味しいのかも分からずウロウロ。結局、並んでいる列で男性が比較的多く、店員さんが美人なお店に並ぶことにしました。

日本でも食べたことが無いので比較も出来ないけど、想像と違って甘くない。美味しいよこれ。あっという間に平らげました。この界隈には、ワッフルとチョコレートが売られているお店がかなりありました。そして小便小僧に女の子バージョンが誕生したらしい。何処にあるのか分からず探しきれませんでしたが。只、日本の戦隊物みたいに小便小僧の色分けが面白い。商魂の逞しさはどの国に伺っても同じだね。

EU本部に行って、英国のEUからの脱退に対して建白書を出しに行く…わけない。けど、ここがEUの本部です。恥ずかしながら、EUに興味がなかったから<星のマークの旗>のことを知りませんでした。ここから雪道を歩いて、ベルギーの凱旋門の脇にあるオートワールドに行きました。が、車に全く興味の無い私は直ぐに飽きて、T君の見学が終わるまで椅子で休息していました。フランスの凱旋門はナポレオンが命じて作らせたもので有名ですが、ブリュッセルの凱旋門(サンカントネール)は驚くほど無名です。でも無料でエレベーターアクセスが可能で見晴らしも素晴らしい、とのこと。雪で寒くて震え上がっていたので、何も行動しませんでしたが。確かにフランスの凱旋門より大きいなあ。

オートワールドには、1886年から1970年代のクラシックカーが250台展示されています。故ケネディ大統領のパレードに使われたのと同型のキャデラックもあります。マニアにはたまんないよなあ。良く分からない私が、適当に写真を撮りました。

 

ホテルに戻る前に夕食を。絵に書いたような舌平目のムニエルとムール貝の白ワイン蒸し、ベルギービールで締めまして、後はホテルのバーで遅くまで呑みました。ホテルに戻ると落ち着きます。

 

 

明日は、オランダのアムステルダムへ。後で分かったのですが、ベルギーのも飾り窓はあるようでして…知らんかったわ。では、おやすみなさい。