「ベーシックインカム」とは何ぞや?
AIが進化を続け、単純労働から解放されるであろう「新しい世界の形」
誰もが、働かなくても働いてもお金が分配されるシステムの事。
年齢・性別などは問わず、政府が国民に対して現金を一定に給付し、
最低限の生活は保障するという仕組みの事です。
世界の中で賛否両論ありますが、私はやや賛成です。
仮に消費税を思いっ切り20%にアップしたとします。
26兆円の新たな財源が生まれたとします。
これで、毎月10万円を、2.166万人に支給が可能なんです。
これだと大阪と東京の人口はまかなえます。
だって大阪市の税収の半分は生活保護に消えていますから。
更に、無駄な予算をカットすれば…ベーシックインカムは単純なだけに可能です。
だって、審査も何もいりませんから。
富が有ろうが無かろうが等しく皆さんに与えますので。
ただのバラマキか、と私も思いましたが、そうでもないのです。
社会保障って突き詰めれば、富の再分配ですよ。
役人が決めた複雑怪奇なシステムで、社会情勢でコロコロと変わるようなものより、
単純に全員に公平に分配するのと、どちらがよいのでしょうか。

労働意欲は失われないか、という指摘もあるでしょうが、
働いてお金を稼ぎだせば、自由に使えるお金がもっと増えます。
勿論、それだけ税金も増えます。
働かなかった場合は、苦しい生活に変わりはありません。
でも、将来の単純労働はAIが取って代わるでしょう。
人間は、音楽や映画や絵画などの趣味で暮らすもよし、
自分の夢を一生、ずーと追いかけるもよし、
仮に、人類にとってこの分野が遅れているから貢献したいと思えば、
起業して、成功すればそれもよし、駄目なら今と変わりません。
嘗ての、生活のために働く、というイメージはなくなり、
社会生活の送り方が根本から変わる、ということでしょうな。
先日伺ったオランダ。
2016年より300人を対象にベーシックインカム実験が始まっています。
金額は、12万2500円。所帯がある人には約18万円。
スイス。
国民投票により、ベーシックインカム否決。
賛成23.1%
反対76.9%
フィンランド
2017年1月1日より2000人を対象に、毎月6.8万円のベーシックインカムを開始。
まだまだ実験段階だけど、人口が少ない国だから動きが早い。
橋本徹、元大阪市長は
「ベーシックインカムは不可能な制度だと言われています。だけど研究の一考はある。これは単純なばらまきではありません。福祉国家を歩みつつある日本。複雑怪奇な補助・助成制度。これによって行政組織は肥大化。色んな中間団体が存在し、天下りもゴロゴロ。これをバサーッと整理する」
とまあ、ハッキリとコメントしています。
賛成です。
なかなか面白い考えだと思います。