小学1.2年の時の担任の先生は、「あなたたちの記憶力はとても素晴らしい」
と言って、様々なものを一つずつ覚えていきましょう、というのを日課にしていました。
どんなものかと言うと、日本国憲法(前文)、寿偈無、命数法、百人一首など。
(日本国憲法をすらすら言う小学1年生、ちょっと怖いと思うんですが・・・)
驚くことは、それを今でも覚えているということ。音で記憶しているのです。
命数法(数字の単位)
一(いち)十(じゅう)百(ひゃく)千(せん)万(まん)億(おく)兆(ちょう)京(けい)垓(がい)
秭(し)穣(じょう)溝(こう)澗(かん)正(せい)載(さい)極(ごく)恒河沙(ごうがしゃ)
阿僧祇(あそうぎ)那由他(なゆた)不可思議(ふかしぎ)無量大数(むりょうたいすう)
寿偈無(言葉遊びとして知られる古典的な噺であり、 落語の前座噺)
寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子
パイポ パイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助
日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
現代は外国語なんかでもシャドーイングやリテンションいう勉強法がありますが、
当時で言うと、先生の言葉を暗唱する素読です。2年間これをひたすら繰り返しただけ。
例えば、教科書の英文を読むのではなくて、先生の手本を真似する、
まるで英会話教室です。
でも、英語は読解が出来ないからテストの点数は全くダメでしたが(笑)
司会の講座でも、手本を繰り返し真似る練習をすることで
明らかな上達が見られますが、当然苦手な方も多いと思います。
それは認識の違い、「視覚優位」か「聴覚優位」かで得意不得意が別れるようです。
例えば、視覚優位と聴覚優位を判断する質問として
「赤ちゃんが生まれたときを想像してみてください」というものがあるそうです。
このとき「おぎゃー!」という「声」を脳内に思い浮かべるのなら「聴覚優位」、
「泣いている赤ちゃんの顔」「助産師が赤ちゃんを取り上げている姿」などの
イメージを想像するのなら「視覚優位」といえるのだそうです。
他にも・・・
【視覚優位の特徴】
❑空間認知が得意、何かを図で認知するのが得意
❑人の顔を覚えるのが得意
❑ざっと見ただけで、全体の関係性を理解できる
❑フレーズや歌詞を覚えるのが苦手
❑ごちゃごちゃしている部屋が苦手
❑頭のなかで、言語ではなく映像を使って思考する(映像思考)
❑識字障害(ディスレクシア)がある、記憶に問題がある
【聴覚優位の特徴】
❑人の顔を認知できない(相貌失認)、記憶するのが苦手
❑人の顔を認知できないため、コミュニケーションが苦手
❑時間を追って、段階的に理解するのが得意(経次処理)
❑全体よりも細かいことに関心を示す
❑フレーズや歌詞を覚えるのが得意
❑リスニングが得意
❑BGMを思わず聴いてしまい、集中できない
参照:あなたは聴覚優位?視覚優位?特徴をまとめてみた : イケハヤ書店 by @IHayato
自分にあった勉強法、練習の仕方を知ることもまた上達への一歩ですね。
試しに息子に寿偈無を教えたら、あっという間に覚えてしまいました。
息子も聴覚優位のようです。これは面白い。
スピードラーニングをやったら本当にすらすら言いだしそうな気がする。
END