互助会天国と言われる愛知県で、愛知県民だけが対象となる割引制度。
免許証の自主返納などで受けられるサービスは徐々に増えているが、
この度、愛知の「平安閣」が出したサービス。
返納者本人などの葬儀関連費を15%引きする覚書きを一宮署と交わしたらしい。

3月1日の東京新聞(Web)夕刊によると
高齢者の運転免許証の自主返納を促すため、愛知県一宮市の葬儀会社「平安閣」は二月二十八日、返納者本人などの葬儀関連費を15%引きする覚書を一宮署と交わした。
愛知県民が割引対象となる。
同社などによると、免許返納者が有料で受け取れる「運転経歴証明書」を持っている人や、その配偶者や三親等以内の親族が対象。県内に計八十九ある平安閣グループの葬儀場で費用を割り引く。最低価格の場合なら六万円ほど費用を抑えることができる。
平安閣フューネラル事業部の日下部夏子部長(54)は「分かりやすく割引を提示することで、誰でも施設を利用しやすいと感じると思う。返納率が高まってくれれば」と話した。
署の担当者は「免許返納の特典は他に、バスの回数券やタクシーの運賃割引などいろいろとあり、葬儀費の割引もその一つ。市民の免許返納の後押しになってくれる」と話した。
以上。
私もこの問題については何回かブログに書いたが、
このニュースには賛否両論あるだろう。
少なくとも高齢者ドライバーの事故を未然に防ぐのは評価したい。
それにしても15%引きは凄いなあ。
が、しかし15%引きと謳っても、元値が不明だから何とも言えない。
仕方がないから、その元値を業界紙に探る。

データとしては少し怪しい気もするが、2016年5月号の仏事を参照する。
愛知県では40万未満の葬儀が17%。40万~80万が14%。
80~120万が20%…ここまでで半数を超えている。
仮に、葬儀代100万なら85万でやるということ。
葬儀代60万なら51万で、50万なら42.5万となるが、
単純に考えて…かなり厳しいのではないだろうか、と予測するが。
だって、40万以下の17%の人達は、15%引くとかなり低い数字になるけど。
なかなか難しい問題だなあ。
では。