第60回【ベーシック講座】(井手)

 

【ベーシック講座】は、常に進化している。

 

テキストのリニューアルは勿論、数種類のテキストの組合せ方法や内容も止まる所無し。

 

現在はCDを渡しているが7~8年前までは「MP3再生機」を受講生全員分用意した。

 

毎回、講習の度に異なる音声を全てのSDカードに入れて準備していた。

 

稀にSDカードを盗まれたこともある。(因みに、お経本も盗まれたことも…)

 

 

 

FUNET上で受講生用のログインPWを作り、音声だけを聞かせていた時期もある。

 

FUNETのトップ画面では、今でも月毎に変わるナレーションを毎月ひとつアップし続けている。(無料ですから聞いて下さい)

 

 

 

最近は、事前学習の大切さを考慮して、テキストもCDも事前に郵送する。

 

ユニコム様には感謝だ。面倒な講師である。

 

それぞれの予習時間は異なるが、驚異的に参加者の成績が上がった。

 

テキストには説明が事細かく書かれていて、読めば分かるようになっている。

 

だから、私はテキストと同じ事はあまり喋らない。

 

相手が聞きたがっていること、知りたがっていることに、時間を割ける。

 

そして、実演中心の徹底トレーニングが可能なのだ。

 

というより、実演中心にするには現時点ではこのやり方しかない。

 

実は、他の方法も若干考え付いているが…

 

 

 

 

さて今回のトピックは何といってもこれ。

 

関西方面から葬儀社の社長様が参加された。

 

司会を一声聞いて「ん、巧いなあ」と思った。

 

色々実演をやっていただくと、かなり出来る方であった。

 

講座終了後、彼が私に寄って来て、

 

「実は、10年くらい前にこのベーシック講座に参加しまして…」

 

「え!、…全く知りませんでした。」

 

「そうですよね、分かりましたけど」

 

「私、その時、酷い事を云っていませんか?」

 

「はい、下手とか…ボロカスに言われまして(笑)」

 

「(笑ってくれている)ごめんなさい、本当にアホな講師ですから」

 

「いや、言っていただいて大変良かったと思っています」

 

「いえ、申し訳ありませんでした」

 

 

 

ここ数年、こんな例ばかりである。

 

皆さん、驚くほど巧くなっていて、ある意味リベンジに来るのだ。

 

いい意味の「リベンジ」だが。

 

件の社長、新幹線の中で最高のビールを飲んでいるはず。

 

良かったです。

 

 

 

次回「ベーシック講座(アナウンス強化編)」は4月14日です。

 

ご参加ください。