またまた日経サイエンスから抜粋。
身体を活発に動かしている人はより多くのエネルギーを消費している。
あまりにも自明のことであるので疑ってもみなかったが、どうやら違うらしい。
色々と証明された事柄を書く前に、まずは反省だ。
何かがすーと頭の中を当然のように通過して行こうとしたときは、
①本当のそうなのか?
②で、それだけで良いのか?
刑事じゃないけど、この2点で疑ってかかることはとても大切な事。
その感覚が鈍ってきている。
大反省だ!

(写真と本文は無関係)
現代でも、昔ながらの肉体的にきつい生活を送っている狩猟採集民と
便利な生活を送っている人々のカロリー消費量は同じであることが分かった。
驚きだ。
また万歩計の嘘とも言えるのだろうが、ボリビアで昔ながらの農耕生活を営む
人々とアメリカ都市部の同年代の人々とのエネルギー消費と身体運動量を比較。
身体活動レベルが大きく異なるのに、毎日のエネルギー消費は同じであった。
またまた驚きだ。
簡単にいうと、人はエネルギー消費率が決まっているのだ。
人に限ったことではなくて、全ての生物には
毎日のエネルギー消費率がほぼ決まっているらしい。
ウサギが驚異的な繁殖力を持つ一方で短命なのは仕方がない。
子孫を残すのに注ぐエネルギーが大きいから、
自分の身体の維持と長寿に投資できないのだ。
ティラノサウルスは頑丈な歯と大きな頭デカい後ろ足を持つが、
前足は貧弱である。恐竜でさえ全ては持ち合わせていない。
人間はどうも基本原則に抗っているようだ。
人の脳はとてつもなくカロリーを消費する。
今あなたが呼吸した1/4は脳だけのために使われているのだ。
要はエネルギーのやりくりをして進化を続けながら、
大まかに言えば「脳」で使う量が増えていくのであろう。
人類の進化と生態を研究している科学者はエネルギー消費に着目する。
エネルギーは生物学的活動に必須だからである。
代謝を調べれば、その生物について多くの事柄が見えてくる。
生きるということは、基本的にエネルギーを自分の子供に転換する事だから。
消費カロリーからの進化的見返りが、
結果、最大になるように自然選択によって調整されている。
ただ一つ、私は今回、何故痩せたのか?
大きな疑問が残った。
もしかしたら、脳で莫大なカロリーを消費して、それで痩せたのかも。
だったら嬉しいが。
では。