第76回葬祭初級講習会終了(井手)

 

20年以上続く23日の葬祭初級講習会。

 

歴史がある講習会だけに、今では凄く充実したカリキュラムが組まれている。

 

葬儀の基本知識から祭壇・装具・式場装飾・搬送~納棺・場面に応じた接遇対応など…

 

そして3日目は私が担当させていただいている【葬儀司会の基礎】である。

 

 

 

3日目、さすがに皆さんお疲れ気味のご様子。

 

無理もない、異動になって1か月未満の方や、新入社員の方々が中心だから。

 

そして慣れない葬祭というサービス業。

 

宿泊棟に泊まった前夜。

 

お隣からブツブツと、発声練習の声が…思わず笑みが零れた。

(いいね、頑張っているね!)

 

 

 

発声練習はいつでも出来るようにと、年間を通じてこの団体のネット上に挙げてある。

 

だから講習会でやる発声練習は、〇行の音(声)は子音がどこで作られるか、

 

どこが調音点だからどういう練習をしたら上手くなるのか…

 

それらを実践しながら教えていくのだ。

 

 

 

そして言葉が綺麗に出るようになったら終わりではない。

 

そこにゴールはない。

 

今度は「音のぼかし方」がとても重要になる。

 

「ぼかした音」を活かすためにも、その音以外は明瞭に聞こえなければならないのだ。

 

 

 

このように、音の質、音の幅、音の強弱、音の速度などを学ぶと、

 

今まで何故聞こえなかったんだろう…という世界が目の前に現れてくる。

 

専門分野の入り口に立つ、まさにそのような心境であろう。

 

 

 

そして技術系のお話ばかりでなく、豊かな人間性を磨くことの大切さ。

 

これを忘れてはいけない。

 

いくら良い技術があっても、心を伴わない技術は使えない。

 

多少司会が下手であったとしても、

 

心の方が圧倒的に大切なのは現場に出れば理解できる。

 

 

 

講習会の後フォロー。

 

お手本CDを渡してあるので、どう使うか。

 

後は皆さんの努力次第。

 

頑張ってください。