専門学校の葬祭マネジメント学科2 (井手)

 

1週間振りの講座である。

 

少しは教材CDを聴いてくれただろうか?

 

本日の1限目、復習としてわざと大きくテキストに書いてある。

 

楽しみだ。

 

 

まずは「司会言葉について」と題したテキストから。

 

このテキストは、これから司会業務に就くとなった時に、

 

今までは他人事だからイメージをしたことも無かったのに、

 

いざ自分がやるとなると…あれやこれや心配事が沢山出てきてしまうのです。

 

そんな方のために、このテキストは在ります。

 

 

 

先ずは「忌み言葉」

 

私は、葬儀司会で云う忌み言葉は少しおかしいのではないかと思っています。

 

具体的には、「続く」「繰り返す」「再び」「重ね重ね」等です。

 

忌み言葉を広辞苑で紐解けば、

 

「不吉な意味や連想をもつところから意味はばかって使用を避ける語」と書いてある。

 

しかし、葬儀の司会は「死者」が存在します。

 

避けることが叶わなかったわけです。

 

叶わなかったそこに、忌み言葉はどれ程の意味を持つのでしょう。

 

実際「去る、亡くなる、散る、消える、失う、終わる、帰る…」等の言葉は使います。

 

普通は使わない、言うなれば「忌み言葉のオンパレード」になってしまいます。

 

それだけではありません。

 

お釈迦様の時代、「言葉」は有っても「文字」は存在しなかった。

 

お釈迦様が亡くなり、程なくして文字の(文字を記録する)時代が…

 

そこでお弟子さんたちは集まって、お釈迦様の言い残した話を紙に残そうとするのです。

 

それぞれが聞いた説法を記録します、それが「お経」です。

 

ですからお経を読めば、こんなお話をされたんだな、ということがよく分かるでしょう。

 

しかしお話ですから、「重ね重ね」やら「重ねて」やら「再び」などは出てきて当然。

 

葬儀の現場で僧侶は「重ね重ね」やら「重ねて」やら「再び」を連発しています。

 

だから、忌み言葉にはこんなものがあります、とやる教え方は、

 

理解の仕方が浅くなるし、間違っているのではと思います。

 

忌み言葉と言う枠組みを超えて、人が傷つく言葉、嫌悪する言葉、配慮に欠く言葉は、

 

使わないようにしましょう。

 

 

その後、今後の忌み言葉の方向性や、禁句について、敬語の使い分けと実践、

 

弔電の発信人の敬称、取材シート、施行報告書サンプル(司会バージョン)と進み、

 

いよいよ復習の弔電CDの課題発表へ。

 

 

 

結構やりますね。

 

音をコントロールしている方もいますし、息の感情を殺さないように声に乗せてもいる。

 

葬儀の経験が無い人や葬儀を間近で見たことが無い人もいるのに、

 

イメージだけでやってもらいました。

 

若い人は吸収が早いだけに、良いお手本、素晴らしいメンターに出合って欲しい。

 

2時限目は、楽しめるメソッドとナレーションCDをやらせていただきました。

 

来週、また課題発表です。

 

今度は、弔電とナレーション両方です。

 

皆様、頑張ってください。