サイクロイド曲線 (井手)

 

巨人軍の終身名誉監督・長嶋茂雄氏(81)の名言。

 

「スーッと来た球をバーンと打つ」

 

これが打撃の極意だ。

 

よくお笑いに出される長嶋氏独特の打撃理論だが、

 

東京理科大学の数学者で秋山教授が解明したところによると、理に叶っていると。

 

 

数学者だけに、それなりの分析をするのだが長嶋氏が言うのは

 

「無駄なく、素早く、コンパクトにバットを振れ」という事らしい。

 

これを長嶋氏は独特な彼流の表現をしているだけ。

 

数学的に言い換えをすると、

 

「バットを構えている地点からボールに当たるまでの地点を最速で動かせ」ということ。

 

その場合に、打者の腕力や肘などの柔軟性を無視して顧慮すれば、

 

バットとボールの当たるまでの軌道は、一直線になる。

 

が、一直線は「最短」だが「最速」ではない。

 

では、最速の線とは?

 

これが面白く、答えは最速降下線と呼ばれる「サイクロイド曲線」だと言う。

 

 

以下の曲線が「サイクロイド曲線」。

 

 

 

スポーツは科学だ。

 

そのことを思い知った。

 

 

 

では。