紆余曲折の末(Nishida)

 

ツツジや新緑が彩り、目にも心にも優しい季節。

 

気持ちいいなぁ、と全身で春を感じながら息子の小学校に向かいました。

 

毎春恒例「授業参観」と「委員決め」です。

 

 

 

息子の小学校では「ポイント制」というものが存在し、

 

PTA役員や委員をやると〇ポイント。

 

卒業までに最低一回はやってね、というものです。

 

それについて、どの役割が何ポイント、などは公開されない。

 

みな平等に・・・とやんわり言っているが、

 

つまり役員決めの際に、未経験者を苛めるための制度と言ってもいいかも。

 

 

 

委員の仕事も低学年のうちは比較的楽という暗黙の了解で、

 

これまで立候補でスムーズに決まっていました。

 

立候補者が多い場合のじゃんけんで決める様子は異様な光景に映る。

 

それに私は、嫌でも地区役員が順番で2年後に回って来るので

 

それでポイントが取れる。自分は関係ないと思っていました。

 

 

 

今年も立候補ですんなり決まると思っていたら

 

誰ひとり立候補者はおらず、誰もが無言。

 

先程までの和やかな雰囲気が一変、教室が急に重苦しい空気へと変わり、

 

痺れを切らした現役員さんの「0ポイントの人は挙手」というひと言で

 

伏し目がちに小さく手を上げる人は約半数。意外と少ない。

 

その時もまだ、そんなのやったら死活問題だ・・・なんてことを考えながら、

 

手を上げつつも自分がやるワケないと漠然と確信していました。

 

 

 

それからの恐ろしいくだりをどう説明していいかわかりませんが、

 

紆余曲折の末、抵抗も虚しく委員にされてしまった。

 

これが噂の「役員決め」なのね。

 

 

 

早速、翌週月曜の真っ昼間から新旧合同役員会なるものが行われ、

 

その翌週には総会。仕事を早退せざるを得ない日が続きました。

 

年間で考えても、平日昼間に学校へ行く頻度は想像を超えている。

 

 

 

旧役員さんが「仕事にほとんど支障は無いので全然大丈夫!!!」と

 

説明したのは全くの嘘であることもはっきりと認識した。

 

それは家庭それぞれでしょうよ。

 

あぁこれがPTAなのね。

 

やるからには頑張るけれど・・・

 

時給制シングルマザー窮地に陥る。

 

 

 

END