少し古いが2004年ノーベル平和賞を受賞したワンガリー・マータイ女史。
ケニア出身の環境保護活動家が訪日し、覚えたてで云った日本語。
「MOTTAINAI(もったいない)」
「もったいない」とは…
物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している。
この言葉、元来は仏教用語です。
「不都合である」「かたじけない」という意味から転じて、
「物の価値を生かしきれていない、無駄になっている」状態や行為を戒める言葉。
良い言葉じゃないですか。
東京オリンピック誘致の時に「おもてなし」が流行しましたが、
「勿体ない」も2004年当時には大きく注目されました。
ただ私的には、意味をはき違えると「ゴミ屋敷」と思っています。
なぜ今この言葉が浮かんだかというと以下のニュース。
海藻を食い荒らし、駆除の対象となっているムラサキウニに、本来は廃棄されるはずのキャベツや大根を食べさせたところ、甘みのある良質のウニに生まれ変わった――。神奈川県水産技術センター(三浦市)がそんな実験に成功した。
これは「勿体ない」を超えたと思いました。
或いは、究極の「勿体ないst」いや「the best of mottainai」。
では、ニュースの続きをどうぞ。
センターによると、ムラサキウニが増えて岩場の海藻を食い尽くすなどの被害が各地で問題となっ
ている。ただ、ムラサキウニの殻を割っても食用となる「生殖巣」はほとんど入っていない。

(海の図巻より)
センターは、三浦市の特産だが傷んで商品価値がなくなった野菜をウニのえさとして利用できないか、昨年から実験を開始。キャベツ、大根、ブロッコリーはよく食べ、特にキャベツは1個まるごとを80匹のウニが3日間で完食する食べっぷりだった。
ウニの身は成熟すると、全体重の20%ほどの重さになるが、実験前は2~3%だった身が、最大で17%に育った。うまみ成分も市販のウニと同等との分析結果が出たという。
今年からは地元の県立海洋科学高校や京急油壺マリンパークと連携し、商品化に向けた実証実験を始めた。センターの臼井一茂主任研究員は「今まで廃棄していたウニと野菜、この二つを組み合わせることで価値のあるものを生み出す。そんな新たなビジネスモデルが作れれば」と話している。(前田基行)
以上(朝日デジタルより)
まさに究極、空前絶後の…と叫んでる芸人がいますが、その通り!
廃棄するゴミと駆除していたウニを組み合わせて、大発見。
是非、サンシャイン池崎氏にサンシャイン池袋で
実物を紹介、出来れば試食もお願いしたいものです。
ビジネスモデルのその後が楽しみです。