沖縄葬儀司会講習会④(井手)

 

沖縄本島の最北端に位置する辺戸岬に「祖国復帰闘争碑」が建っていた。

「全国の そして全世界の友人へ贈る」と前文があり、続いて

「吹き渡る風の音に 耳を傾けよ 権力に抗し 復帰をなし遂げた大衆の乾杯の声だ 打ち寄せる波濤の響きを聞け 戦争を拒み平和と人間解放を闘う大衆の雄叫びだ…」

 

 

 

サッと読んだだけが、それでも岬に立って心が震えた。

 

1972515日。

この日を、沖縄の祖国復帰の日だと直ぐに答えられる国民がどれ程いるだろうか。

ドルが円に変わり、数年後の730日からは一斉に右側通行に変わった。

 

 

 

45年前に祖国に復帰してからの沖縄の歴史を、

沖縄に立って考えてみると思うところが様々ある。

沖縄は、とっくに占領地ではなくなっているが…

 

 

 

現場に立ってみないと分からない、理解しがたい思いもある。

少しだけ暗い気持ちになり、名護市へ戻る。

明日は、講習会が開催出来ても出来なくても、

可能な限りお葬式を見ようと思った。

 

名護市には「ひんぷんガジュマル」として有名な市民の木がある。

「ひんぷん」とは、屋敷の正門と母屋との間に設けられた屏風状の塀のこと。

外からの目隠しや悪霊を防ぐものとも言われているそうです。

ガジュマルには、キムジナーと呼ばれる沖縄の妖精が暮らしています。

 

 

 

ホテルに到着後、バタンキュウ。

一休みしたら、呑みにいきましょう。

フロントに勧められたお店「家守屋(ヤモリや)」

カウンターで飲んでいましたがマスターが関西の方で色々と話が合いました。

 

あぐー豚のしゃぶしゃぶ、島らっきょう、豆腐よう、キノコのアヒージョ、寿司。

 

オリエントビールを飲みっぱなしです。

 

さ、明日は最低でも現場に入りましょう。(迷惑を掛けない程度にですが)

 

では。