翌日になっても忙しさは変わらない。
寧ろ、もっと人手がいるという。
「お手伝いします」と言ったが、逆に気を使わせてしまう。
更に、沖縄の習俗に慣れていないから心配だろう。
結局、ホールに着いて、本土のお葬式の様々な情報交換をした程度。
後は、司会者に見つからないように気を使いながら見学をさせていただいた。
他社様の事だから詳細を書くわけにはいかないが、
一般的に面白いやり方、独特だなと感じた事くらいは紹介したい。
朝からホール内の部屋で納棺、ゆっくりお別れをした後、
11時半~12時の時間帯に出棺、原則、遺族親族のみで火葬場に。
(火葬時間は約2時間)
午後2時半~葬儀・告別式の開式。
所謂、お骨葬が主流であるらしい。
また、骨葬後に納骨を済ませるのも一般的な流れ。
尚、地方紙には遺族・親族の名前が全て網羅されている。
開式の30分前から遺族・親族の着席案内があり、
祭壇に向かって右側は全て男性、左側は全て女性である。
このホールだけかもしれないが、男性の椅子と女性の椅子は形が少し違う。
男女の椅子の座面の形を少し変えて、
股が開くタイプの椅子と開きにくいのを男女で分けている。
結構、珍しい。
そして受付に見慣れぬものが…
字内と字外(あざない・あざがい)。
この説明が難しいのだが、「生活改善地域内」か「一般」か、という分け方もあれば、
同一の生活圏内か圏外かで、区別することもあるとか。
沖縄の香奠は一般に安く約2.000~3.000円程度だと伺いました。
しかし人間関係によってはこの限りではありません。
この辺りのニュアンスが微妙。
因みに、葬儀も結婚式(披露宴)も参列者は沢山いらっしゃるみたい。
「喜びは皆で共有し、困ったときは皆で助け合う」
そういう精神が、沖縄では受け継がれているようです。
一般の会葬者は、始まって10分過ぎからぞろぞろと車で集まる。
この日は会葬者250~300人、駐車場は第3駐車場まで使って対応していた。
一斉に集まると、僅か15分程のピーク時に対応するので大変である。
おやっと思ったのは、
遺族・親族着席後、一般も入れて80名程度が着席して始まるのだが、
その間、導師は式場の後方でじっと立って待っている。
勿論、導師控室もあるのだが、沖縄のお葬式は気が短い人(長老)も多く、
直ぐにはじめろ、と言われれば、時間より前でも対応するらしい。
葬儀社だけならまだしも僧侶までがこの対応。
それは、沖縄には仏教という考え方が根付いていないから。
(詳細は省きます)
この日も若干早くスタートした。
(意外だった、沖縄時間は遅れるものと思っていた)
私がよく知っている宗派であったが、何?という感じ。
詳細は批判に聞こえるといけないが、時間が15~20分以内。
早い、早いのが喜ばれるらしい。
また、早いのを見越して始まったら間髪を入れずにお焼香をしていた。
指名焼香は喪主のみ(これには、様々なパターンがあるという)
会葬者は、かりゆしウエアの喪服が一般的。
(ちょっと見は怖いオジサンの集まり)
ネクタイを締めている方はいない。
喪主と葬儀社だけ。
手袋してたら葬儀社、してなければ喪主。
地方では、喪主リボンは着用しないケースが多いが、沖縄はしっかり付けるようだ。
しかも、真っ黒ではなく紫系統が好みなのだろうか。
実際、祭壇脇の供花も派手な色つきの花が多かった。
終了後、喪主が挨拶をして、そのまま納骨へ。
これを会葬者が見送るという、よくある光景。
遺体を見送るのと、遺骨を見送るのとではやはり感覚が違う。
無事に終了した。
司会の方やその他のスタッフも頑張っていたと思います。
きびきび動いていました。
私は、何もコメントせず、ただ一言「お疲れ様でした」
今回は、コメントする立場にありません。
逐一見ているようで、やりにくかったでしょう。
本当にありがとうございました。
見学させていただき大変勉強になりました。
色々思いついたことがあり、今度話をしてみたいですね。
では、明日は本物の沖縄での休みです。