収穫祭 (井手)

愚息が今春から通い始めた大学の学祭に、家族がどうしても行きたいという。

恥ずかしがらないかな…

我が家は家族構成が複雑だ。

幼稚園児からは「お兄ちゃん」とは呼ばれているものの、

その他小学生、中学生と子供がいる父親や母親の年齢ではない。

そんなことは、一目見ただけで大学生なら誰でも分かる。

不思議な家族と思われるだろうな…

後で色々と詮索されてもかわいそうだ。

 

そんなことを思いながらも、全員を車に乗っけて本厚木まで行くことになった。

 

収穫祭と呼ばれる学祭には、14万人程度が集まるらしく駐車場もない…困った。

そこでネットで調べたら、予約できる貸パーキングがあり、

大学まで子供でも歩ける距離にある場所を見つけてやっと予約。

準備だけで大変なのだ。

 

その日は大混雑で…私はそうなることくらい分かっていたが…

大学では座る場所も確保できないし、物を買うのにも大渋滞で

まるで「中国」に旅行に来た気分。

模擬店で買いたいものが一杯あっても我慢するしかない状態。

それでも腹も空くし最低限の買い物はせざるを得ない。

人気のイベントは、こんな状態。

(よく見ると、畑の周囲に人の列がずーと続いています)

 

 

 

山ほど出展していた模擬店はこんな感じです。

 

子供達は、お兄ちゃんは中国の様な大学に行ったと思っています。

子供だからね、毎日あんなに並んで、あんなに賑やかで…とでも思ったのでしょう。

私は「大根踊り」が見たかったのに、残念ながら見られませんでした。

 

 

 

3時を過ぎて帰路に着きましたが、帰りは畑道を通って大学を後にしました。

藁でこさえたカブトムシとバッタが見送ってくれましたが、

子供は大喜び、私は遠回りをさせられて疲れました。

 

子供が通う学部の展示会場では、受付をやらされていました。

展示されている各コーナーでは「虫博士」が沢山いました。

夏、奄美大島まで生態を調査に行ったのですが、

その時の写真が会場に…楽しそうで…大人になっていくのですね。

 

少し寂しいのと、逞しいのと…何だか入り混じった複雑な思いを抱きました。