サイン色紙(Nishida)

酉の市では時折、著名人がいらっしゃる場合があります。

当然、他の熊手屋のお客様であった場合はサインや写真なんて

以ての外で、失礼なのでじろじろ見ることもできません。

心の中ではひゃーっ!!となっていても、表に出すことはせず、

目の前のお客さんの応対でいっぱいです。

 

しかし、私の手伝う熊手屋さんにも三の酉に毎年いらっしゃるんです。

じわじわと人に囲まれ、一緒に写真を撮ったり、サインをもらったり、

その場が一気に賑やかになります。

私はいつもそれを指をくわえてほけーっと見ているだけなのですが、

いつも帰る際にわざわざ手を振ってくれます。

来年こそサインをもらおう!!と、去年、心に決めたのです。

 

寄せ書きの目的以外で色紙を購入するのは初めてかも。

そこで、知人から驚きなことを聞きました。

 

色紙って白が表と思っていたら、実は金箔風のキラキラした方が表なんですって。

なので、それをご存知でキラキラのほうにサインをする方もいるんだとか。

危ない~!初めてサインを頂戴しようというのに裏を向けて渡したら

とんでもない失礼ですよね。

 

いや、でも、よく店内に色紙をたくさん飾ってあるお店ってあるけど、

ほとんど白い方に書いてあるしな。

追々調べてみたら、諸説あるらしい。

表を向けて書いてくださいと差し出したが、書く人が謙遜して

裏に書いたため、白い面に書くようになったということです。

 

長年、キラキラは裏だと思っていた概念が崩せず、本当に

キラキラ面を表にして渡しても大丈夫なのかという不安がかすめる。

 

正しい表裏をご存知ならばよし。

万が一、ご存知なかったらただの失礼。

ますますどう渡したらいいのかわからなくなる。

あ・・・!

閃いた。縦に持って渡せば相手にお任せになる。

それだ。うん。縦でいこう()

 

 

END