違うだろ、違うだろー!(井手)

懐かしいセリフだ。

今日は、天声人語を読んで同感した。

政治家に云いたい。

 

「違うだろー!」

以下、1128日の天声人語より

 

大戦中の1940年春、ときの政府は子を10人以上産んで育てた家庭をたたえる制度を作った。続いて人口政策の新方針も定める。24歳前後だった平均結婚年齢を3歳早め、平均で5人の子をと明記した▼この「産めよ殖やせよ」施策は不評だった。女性誌に載った声は「個人の意志など全然なく事務的」「気持ちがついていけない」。これを政府寄りの論者は「婦道の失墜」などと批判した(『「家族計画」への道』)▼古い論争を持ち出したのは、山東昭子参院議員の発言に驚いたからだ。先週、自民党の会議で「4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討しては」と述べた。取材に「女性活躍社会で仕事をしている人が評価され、逆に主婦が評価されていないという声もある」と説明したが、理解できない▼2年前には官房長官も不可解な言葉を発している。「ママさんたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれたらいいな(略)たくさん産んで下さい」。俳優の結婚を祝うコメントに場違いな「産児報国」観がヌッと現れた▼子を産み国に報いよ……。そんな考えが永田町の地底には残っているのか。国の表彰を励みに産む人がいるだろうか▼2人目、3人目がほしくても、家計不安から思い切れない。保育所も足りない。不妊に悩む人々もいる。それなのに国から一方的に4人だ5人だと数字を挙げられたくはない。働きやすく、産みやすく。人々に報いるべきは政治の側ではないのか。

 

以上

 

全く同感である。

現代日本の特異な人口構成等に垣間見える社会環境の大きな変化に対して、

今まで我々が選んだ政治家たちは、何をしたのだろうか?

そしてこれから、何をしてくれるのだろう。

 

大変な時代がやってきます。