いよいよ2017年も残りわずかとなりました。
ひとしきりの忘年会と、年賀状の投函が済んでホッとしたのも束の間。
25日が過ぎれば、一瞬にして年末年始のモードに入りますよね。
玄関に飾ったクリスマスのリースも、正月飾りに付け替えです。
正月飾りを飾る時期は、
クリスマスが終わってから28日頃までと言われています。
29日は「苦が待つ(末)」ということで避けられ、
31日の「一夜飾り」は神様に大変失礼とされています。
つまり、今日から28日までに出来なかったら30日となります。
うちは、末広がりの八が付く28日に飾ります。
・・・とはいっても、飾りの由来や意味はイマイチで、
単純に気分とか、ノリのようなものですが(笑)
この流れでお正月にまつわるお話を簡単に。
「御来光」は高山の頂上で見る荘厳な日の出を意味し、
それは元日に限った事ではない。
「初日の出」は元日の日の出のこと。
元日に山の頂で見るそれは、「御来光」とも「初日の出」とも言えるが、
御来光はお釈迦様が光背を負うて来迎するのになぞらえていったもので、
信仰の対象は仏教。初日の出は、豊作の守り神である年神様が初日の出と
共に降臨すると信じ拝められるようになったもので、信仰の対象は神道。
つまり時同じくして見る太陽も、
信仰により「御来光」「初日の出」と表現が違う。
年賀状の「謹賀新年」は、「謹んで新年のお祝いを申し上げます」という意味。
「恭賀新年」は「うやうやしく新年のお祝いを申し上げます」という意味。
どちらも相手に敬意を表す言葉なので目上の方に送る場合はどちらでも良い。
「賀正」や「迎春」は祝い言葉を簡略化したものなので、ビジネスや目上の方に
使うのはふさわしくありません。
ちなみに、「謹賀新年 あけましておめでとうございます」。
これは文法的におかしいです。
余ってしまった年賀状・・・年々溜まっていませんか?
「年賀」の部分を二重線で消せば普通のハガキとしても使えますが、
書き損じた年賀状も郵便局でハガキや切手に交換してもらえます(手数料がかかる)。
あとは、買取ショップに持っていったり、様々な団体が寄付として募っています。
お年玉のポチ袋にもちゃんとマナーがあります。
表中央に「お年玉」と書き、その左上に子どもの名前を書きます。
最近では印刷済みの可愛いポチ袋が簡単に手に入りますから、
名前を書けば良いだけですね。
元旦の「旦」の字は、「一」が地平線、「日」が太陽を指し、
地平線の上に太陽が昇る様子を字に興したものなので、
「元旦」とは一年の始まりの朝(時間)を意味し、
「元日」は1月1日(日付)を指します。
つまり「元旦の朝」という表現は間違いということになります。
以上です。それでは、良いお年を!