現代の高齢者は、やれ終活だと騒がしいが、
若者は若者で婚活に悩ましいようだ。
老いも若きも忙しい現代の状況は、一昔前とは随分違う。
そんな中、若者の意識を探る内閣府の調査があった。
「20代30代の恋人がいない未婚者への内閣府調査」というものだ。
結婚しない理由、結婚出来ない理由などを調べている。
男女年代別に、独身にとどまっている理由や
未婚者の異性との交際状況など、なかなか面白く退屈しない。
また、海外の恋人がいる人の割合を、日本のそれと比較したりしている。
政府も大変だ。
いくつかデータをどうぞ。
まずは、見合い結婚と恋愛結婚。

恋愛観が変化している現代だから、形は違っても「お見合い」は残っているのでは。
次は、未婚者の異性との交際の状況


恋人が欲しいと思わない理由


海外との比較

若者の恋愛観を巧く纏めた記事があった。
牛窪恵さんの記事である。(抜粋)
21世紀に入り、まず変わったのが男性の恋愛観です。景気低迷と将来不安の高まりから、無用な消費を嫌がり、わざわざ恋をしてお金や時間を使いたくない。初めから男女平等の教育を受けており「男が引っ張る」感覚も弱い。
それでも、少し前まで女性には恋愛願望がみられましたが、最近は男女を問わず「恋愛は面倒」という声が多くなりました。おそらく最大の理由は、常にスマホでネットや人とつながっている「超情報化社会」になったことです。
まず、満たされやすくなっています。私の大学時代は、授業以外はサークルかバイト、あとはデートぐらいしか楽しみがなかった。でも今は無料の動画やゲームも多く、友人とも常時つながっている。恋をしなくても、いくらでも楽しく過ごせます。性愛への関心も、今はスマホで満たせる。困り事も、助けてくれた誰かにときめく前にスマホが解決してしまい、ロマンチックな瞬間が訪れにくい。
職場ではハラスメント扱いされるのが心配で誘いにくいし、やっと告白しても、内容を転送されて恥をかいたり。付き合えば、行動がスマホ上で筒抜けで束縛されやすく、別れれば、相手のスマホに自分のデータや画像が残っているからストーカーやリベンジポルノも怖い。これだけの面倒やリスクを背負ってまで、特定の人と深い関係になる必然性が薄れているのです。
だから、上の世代は「恋愛しない方がおかしい」と自分たちの感覚で見ず、そうした現代的な難しさを理解した上でサポートする必要があります。当の若者には、パートナーを見つける動物的本能を取り戻すため、時々は「スマホ断ち」も大切だと伝えたい。ネットと切れた状態で、「あの人に会いたい」といった自分の自然な感情に、静かに耳を傾ける時間も必要です。
もともと、昔の日本は西欧型の大恋愛ではなく、一緒に暮らしてから情が移っていくタイプの文化でした。トレンディードラマが全盛だったバブル前後が、むしろ例外的だったのかもしれず、恋愛より情愛を重視するのは決して悪いことではありません。
ただ、私の経験上も、結婚後に「思っていたのと違う」という瞬間は必ずある。その時、「あれだけ好きになった人だから仕方がない」という割りきりも支えになります。今の若者は賢く先読みしがちですが、人生を納得させるためにも、一度は後先考えずに「燃え上がる恋」をするのも悪くないと思うのですが。
以上。
その通りです。
それにしても年寄りは増え続けるし、
そして避けることが出来ない人口減。
ホントに困ったな。
では。