シンギュラリティ (井手)

 

怪獣の名前じゃないよ。

予測では、地球を人工知能(AI)が支配する2045年。

掲題の「シンギュラリティ」とは、技術的特異点のこと。

つまり、AIが人類の知能を超える時、それは核兵器以上の脅威となる。

 

 

 

この予測は「ムーアの法則」に基づき、

コンピューターの性能が1.5年毎に2倍の速度で進化した場合、

2045年には人類を超えるだろうといわれている。

 

実は今でも、近年の機械学習技術、特に脳の働きを模した深層学習は、

通常のコンピュータープログラムと違い、その中身が見えにくいのだ。

例えば、将棋や囲碁のAIは、既に人間より強い。(昨年も随分話題になった)

24時間AI同士で対戦を重ね、あっという間に人類の経験値を大幅に越えた。

だからプロ棋士でも驚くような「奇手」を繰り出して勝利を収めるが、

それがどのような論理で導かれたか、その論理を読み取ることは出来ないのだ。

 

将棋や碁なら、AIが人類を超えてもそう深刻にはならないが、

自動車運転や病気の診断など、人命にかかわる分野ではそうはいかない。

AIの判断の課程が見えないと、それはブラックボックス化され、

安心を求める声よりも不安が拭えないのだ。

 

いつかAIは、自分より優秀なAIを作りだし、更にそのAIがもっと優秀な…

爆発的速度でテクノロジーが自己進化を続け、

人類の頭脳レベルではついて行けない未来が待っている。

それが、そう遠くない近未来、2045年だ。

 

 

私は、生きているだろうか。