追いつかない (井手)

 

テレビにロシアでの代理出産のニュースが流れている。

芸能人の家庭をのぞき見するようなニュースの後だけに素直に喜べた。

泣いて喜ぶ夫婦の姿に嘘はなく、あんな嬉し涙を見たらこちらの目頭も熱くなる。

涙もろくなったものだ。

 

 

 

現在、不妊カップルが子供を得る手段は技術の進歩で多様化している。

タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精、排卵誘発…

子供を授かれば、それが一番喜ばしいことだろうが、

今回の代理出産に関しては法整備が完全に遅れている。

 

日本の法律で云えば、精子と卵子に関係なく産んだ女性がその子の母親である。

だから代理であり、代理出産は代理母親というような意味になるのだろう。

世の中の進み具合は想像を遥かに超えていて、現在の法律では

子供の権利や新たな形の親子関係の実態に即していない。

 

だが、子供は宝だ。

少子高齢化の影響で、多数派であるお年寄りにばかりに目が行きがちだが、

将来の日本を支えていくべき子供の権利関係の法律を急ぐべきである。

 

以下、朝日デジタルより抜粋

 

日本では、約24人に1人が生殖補助医療によって生まれているそうだ。

国内で初めて人口授精で子供が生まれたのは1949年。

(私が生まれるより早かった)

1983年からは体外受精が行われるようになり、

生殖医療で誕生した子供は延べ40万人を超えている。

 

以上

 

今回、有名人だからニュースで扱われましたが、もはや特別な存在ではありません。

2000年にも向井亜紀さん夫妻が代理出産で話題になりました)

既に40万人の子供が居るという事実。

だからこそ、法整備の遅れを指摘する声も多いのでしょう。

欧米では、とっくに法制化されている国もあるようです。

 

21世紀の多様化した家族に対応する法制化を急ぎましょう。