いつの間にか恵方巻き (井手)

 

我が家でも、節分の日には恵方巻きを食べ、豆まきをする。

昔は、「恵方巻き」なんて言葉も知らなかった。

火付け役となったのは、コンビニである。

 

1990年代後半、大手コンビニが仕掛けた。

 

 

恵方巻きが節分と結びつくのは、この日に「恵方」(今年は南南東)の方角を向き、

太巻きを無言で食べ終えると縁起がいいとされるためだ。

関西発祥の風習だという。

それからあっという間に季節商品として定着した感がある。

 

この間、世間ではクリマスケーキやバレンタインのチョコと同じく、

恵方巻きの販売ノルマがあったりして問題となった。

 

しかし今では、恵方巻きは多量ゴミの基になっている。

コンビニ、スーパー、百貨店などが一斉に恵方巻きを売っても捌けるものではない。

販売傾向を考慮して…等と云っても必ず大量に売れ残るのだ。

一部は豚の飼料に回されているようだが、少し自重したい。

 

ブームに浮かれやすい日本人は良いが、作り過ぎ、買い過ぎの文化は欠点である。

特に食料は無駄に捨ててもらいたくない。

世界には貧困で苦しんでいる人が沢山いる。

 

 

恵方巻きの食べ残しは、縁起が悪い…筈だ。