朝日デジタルで面白いニュースを見つけた。
ニュースというより、天声人語だけど…「ご当地棺おけ」。
地産地消に叶っているではないか、盲点だった。
では、ニュース記事をどうぞ。

サワラと聞くと西京焼きが浮かぶが、木の名でもある。漢字では「椹」。おひつや湯船に使われてきた。だが軽くて柔らかい分、柱や梁(はり)、桁(けた)には向かないと言われてきた。
埼玉県秩父地方では戦前に植えられたサワラが伐採期を迎えた。祖父の代から製材業を営む金子真治(しんじ)さん(59)はサワラで棺を作れないかと考えた。「木棺市場は中国製が席巻していますが、地産地消でやれないか。地元の木に抱かれて旅立てるなら喜びもあると考えました」。
支援するのは秩父市だ。かねて地元の木に親しむ「木育(もくいく)」施策に力を入れてきた。地元の職人が地元材で作った玩具を赤ちゃんの誕生祝いに贈ってきたほか、林業への就労促進にも取り組む。
金子さんが試作すると、市職員が棺内に身を横たえて感触を確かめた。燃焼実験には公営火葬場を借りた。めざしたのは火の回りがよく、煙が少なく、燃えかすのない製品。改良を重ねた。
木育を全国に広めている東京おもちゃ美術館の馬場清・副館長(54)によると、生まれてすぐ木の製品に触れてもらう活動を「ウッドスタート」と呼ぶ。30を超す自治体が参加しているが、地元産の木で終末を迎える試みはごく珍しい。「ウッドエンド」と命名された。
製材所でサワラの棺を拝見した。全体が白くすがすがしい。手触りも温かい。顔をのぞく小窓の扉には伝統織物「秩父銘仙(めいせん)」の布が貼られ、絹ならではの光沢を放つ。各地の林産資源をいかした「ご当地棺おけ」が並び立つ時代は来ないものか。
以上。
これ面白い。
各県もチャレンジできるだろう。