ヨシタケ シンスケさんという童話作家がいる。
1973年神奈川県生まれ、筑波大学大学院芸術科総合造形コース終了。
と、著者の説明があるが…
この方の描く絵がとってもいいのだ。
そしてこの本の内容は、まさしく「こども就活」ではなく「子供も終活」である。
子供が読むより、大人が読んだ方が面白いかも。
少しネタバレするけど、人が亡くなるとまず
「この世」からあの世ではなく「ゆうれいセンター」に行きます。
「ゆうれいセンター」で透明人間になってこの世を見に行ったり、
しばらく残してきた人たちの様子を見ます。
そして気がすんだら、リフトに乗って「てんごく」へ向かいます。
「てんごく」からは、色んなものに形を変えて「この世」を見に行くことができます。
「てんごく」には何でも揃っているし、生きている時には様々な事情でやれなかった
あんなことやこんなこと、色んな事が何でもやれます。
そうして充実した日々を過ごし、飽きたら「生まれかわりセンター」で希望を云います。
また、この世に戻ってくるのです…
というような事柄が、亡くなったお爺ちゃんの部屋から見つかった
「このあと、どうしちゃおう」ノートに書いてありました。


その記述は爆笑もので、「てんごく」に行くときの恰好や、リュックの中身、
生まれ変わったらなりたいものがあれこれ。
そして、「神様センター」に、こんな神様が居たらうれしいな、
と希望が書いてあったり、「てんごく」では髪型替え放題や、
意外と芸能人に遭えることや、景色のいいトイレがあったり…満喫しています。
そして「このあと、どうしちゃおう」のノートに書いてあった
こんなお墓を作って欲しい、のページには…写真をどうぞ。

爆笑です。
面白い終活の話だなと思いました。