死戦期(しせんき)呼吸とは、命の異常を知らせる死戦期呼吸。
死戦期呼吸は、あえぎ呼吸ともいわれる異常な呼吸で、
心停止直後の傷病者にみられ、しゃくりあげるような様子がひとつの特徴です。
呼吸に少しでも異常を感じたら“心停止の状態”と判断し、
ただちに胸骨圧迫を開始し、AEDによる処置を行いましょう。

救急救命の講習会に2度出たことがある。
AEDの使い方と、心臓マッサージを学びたくて。
以下のニュースを知った時、かなりのショックだった。
大勢の子供が集まる学校でさえ、この死戦期呼吸の知識やAEDの経験がなく、
目の前にある、助かる命も見落とされているなんて…
呼吸に見えたのは「死戦期呼吸」と呼ばれ、
心肺停止後に起こる「あえぎ」だった可能性がある。
救急車を待つ間にAEDなどの救命措置が行われていれば助かったかもしれない。
知識を学んだ大人が一人でもいれば…残念だ。
明日香さんが亡くなって1年後。
市教委は、人が倒れたときの対応マニュアルを冊子にまとめた。
呼吸や脈拍の有無を判断する方法を説くのではなく、
「わからない」場合はAEDを使うとしたことなどが特徴だ。
「ASUKA(あすか)モデル」と名づけた。
死戦期呼吸は「助けて」のサイン。
そのことを、多くの人に知ってもらいたい。