駿台のフーネラル・マナージメント学科の司会講座も最終回を迎えた。
90分講義が6コマ、1日3時間を3週連続でやらせていただいている。
この連続講座でスクーリングできるのが効果的である。
宿題を出す…これが顕著な効き目をもたらすのだ。
たったの1週間で、滑舌が見違える程に進化することもある。
また、このCD教材課題を【完全耳コピー】してきてください。
そんな宿題もある。
歌のように覚える…それがコツ。
だって文字の前は言葉、言葉の前は歌なんだから…全ては歌から始まった。
私の平素の司会講座は1日講座だから、成長した姿を見ることは稀である。
1週間ごとに階段をひとっ跳びする受講生を見るのは嬉しい限りだ。
私の講座の柱の一つは、【刷り込み】(インプリンティング)である。
雛が誕生して最初に見た「大きく」・「動く」・「声を発する」モノを親と認識する。
それは、ある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、
それが長時間持続する学習現象。
授業と復習のためのCD教材、そしてFUNETで毎月聴けるナレーション。
最初に【刷り込み】をやってしまうので、
1年経った頃には飛躍的進歩を遂げる人もいる、遂げない人もいるが…滅多にいない。
授業中スピーカーにマイクを近づけたから、音声と同時にモスキート音が流れた。
女の子がアッと耳を塞ぎ、どうしたことか私にも聞こえたような気がした。
細い糸のようなキー音が…確かに聞こえたような。
もし聞こえたのなら、嬉しい。
高校を卒業して間もない子が多く、若者は露骨に聞こえるんだ、と思う。
それにしても若い子は良く笑う…講義中だから注意はするが、孫のような年齢。
とてもじゃないが怒れない。
3週間に亘って、弔電に始まり…といっても生徒は初めて読む弔電である。
【刷り込み】のヤリガイ有り。
次は、ナレーション、それも短いバージョンから長いバージョンまで。
最後に、1番難しいアナウンスの巧拙を学ぶ授業。
人が、どういうものに臨場感を感じ、それは何故かを教える。
「読む」のではなく「喋る」のだが、それにはどうすればよいか?
CD教材を聴き続けたら、彼らはきっと成長する。
今から来年の2月(卒業発表)が楽しみだ。
今日で楽しかった授業も終わりだ。
また、来年も学生相手に教えたいと思う。
学生の皆様、頑張ってください。